MDMとは?言葉の意味と、メリットデメリット、導入時に検討が必要なポイントを紹介
- MDMとは
- MDMとは
- MDMの意味
- MDMが注目される背景
- MDMを導入する理由
- MDMに求められる機能
- MDMのメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- MDMを導入する場合に必要なポイント
- セキュリティ要件で選ぶ
- 対応プラットフォーム
- 利用台数の制限
- 無料の試用期間があるか
- 【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・スキル管理をカンタン・シンプルに
MDMとは、企業が社員に支給する携報端末の設定などを統合的に管理するための手法です。MDMが注目される背景には、新型コロナウイルスの流行による、働き方の変化があります。この記事ではMDMの言葉の意味と、メリット・デメリット、導入時の注意点について説明します。
MDMとは
昨今、新型コロナウイルスの流行による、テレワークや在宅勤務の拡大などをきっかけとして、MDMという言葉に注目が集まっています。上手く導入すれば業務効率化や事業貢献が出来るMDMですが、そもそもMDMとはどういったものなのでしょうか。この記事ではMDMの言葉の意味と、メリット・デメリット、導入時の注意点について説明します。
MDMとは
MDMとは、「Mobile Device Management」を略したものになります。デバイス管理機能を持つシステムを総称する言葉ですが、その意味について説明します。
MDMの意味
MDMとは、企業が社員に支給するスマートフォンなどの携報端末のシステム設定などを統合的に管理するための手法のことです。また、それらを実現するためのシステムや仕組みを総称してMDMと呼ばれています。
MDMでは、携報端末の設定などを社内のシステム部門で一元的に管理し、会社のセキュリティ基準に沿った設定を施したり、利用出来る機能に制限を加えたり、私的利用が出来ないように制限を行います。
また、端末の紛失時に遠隔からデータを消去したり、操作できないようにロックをかけたり、GPS機能で社員の居場所をリアルタイムに把握するなどのリスクヘッジも可能です。
MDMが注目される背景
MDMが注目される背景には、新型コロナウイルスの流行による、テレワークや在宅勤務の拡大など、働き方の変化があります。社員の就業先がオフィスに限定されない状況の中、モバイル端末を効果的に管理し、セキュリティ対策も行えるMDMの必要性が高まっていると言えます。
MDMを導入する理由
MDMを導入する一番の理由は、セキュリティ対策です。盗難や置き忘れなどの紛失時にも、MDMであれば機密情報を遠隔でロック、または削除することなども可能になります。
OSやソフトウェアのアップデート、PC操作ログの取得や監視、Webフィルタリングと組み合わせることで、サイバー攻撃による被害や内部不正の抑止、情報漏洩の防止にもつながります。また、携報端末は会社の資産であり、企業として管理すべきものです。そのため、会社外や組織の外など管理しにくい場所に持ち運んで使う場合も想定しながら管理体制を整備する必要があります。
MDMに求められる機能
基本的なMDMの機能は、携報端末の「遠隔での操作」、「設定の一元管理」、「端末の情報収集」の3つです。
「遠隔での操作」は携帯端末を紛失した際にデータの削除と端末のロックを行います。次に「設定の一元管理」では、会社のセキュリティ基準に沿った形で携帯端末の設定基準を統一管理することです。最後に「端末の情報収集」は、携帯端末にインストールされているアプリケーションや端末そのものの稼働状況などを遠隔で情報収集することです。
MDMのメリット・デメリット
次にMDM導入のメリット・デメリットについて説明します。MDMはうまく導入すれば社内の利便性が向上しますが、同時に社内のコミュケーションや業務を抑制する可能性もありますので注意してください。
メリット
MDM導入のメリットは以下の3つが挙げられます。
データの一元管理
1つ目は集約されていないデータやIDを一元管理できることです。これは情報が1か所に集まるため、データのバージョンを気にする必要がなくなったり、更新履歴を取得して最新の正確な情報を得られるようになったりと、部署間の連携が簡単に行えるようになったりします。
セキュリティ対策
2つ目は働き方改革を進めるうえで重要なセキュリティ対策になることです。複数の場所で運用、管理をする必要がなくなることで、コストの削減になると同時に、情報を1か所に集めることにより情報漏洩への対策を立てやすくなるというメリットもあります。昨今は一元管理を行うためのシステムが多数存在しており、なかには適切なアクセス権の設定やアクセスログ・操作ログを取得・管理できるものもあります。そうしたシステムを利用することで、一元管理によるセキュリティの向上にもつながります。
リアルタイムでの情報共有
3つ目は新たなコミュニケーションツールの導入によるリアルタイムでの情報共有です。コミュニケーションツールを統一して導入することで、メール文化の脱却やコミュニケーションの円滑化、問題解決のスピードアップなどの効果が期待できます。
デメリット
MDM導入のデメリットは以下の通りです。
ソフトウェア利用の制限
MDMを導入すると、脆弱性のあるソフトウェアなどの使用を制限することが出来ます。その反面、情報セキュリティを重視するあまり、業務上必要なソフトウェアの利用を制限してしまうこともあります。
端末利用の認証の煩雑性
MDMではセキュリティを重視しているため、安全性の高いパスワードを設定するように要求したり、端末利用が承認されるまでにいくつものプロセスを設ける事があります。そのため本来効率化を図るために使用される携帯端末が、かえって利用を制限してしまうという事も考えられます。
MDMを導入する場合に必要なポイント
では、MDMを導入するためにはどのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。ここでは重要なポイントについて簡単に説明します。
セキュリティ要件で選ぶ
MDM導入の際には自社のセキュリティ要件を満たすサービスを選ぶ必要があります。
企業によって、社員数や事業の内容も異なるため、MDMでどこまでのセキュリティレベルを求めるのかを検討する必要があります。必要以上に高いセキュリティは前述の通り、端末利用の利便性を下げることになります。
対応プラットフォーム
社内で利用している携帯端末の種類やタイプを確認し、それらのデバイスに対応したMDMサービスを選定しましょう。
その際、場合によってはOSや端末そのものを統一することで、バラバラのOS、バラバラのデバイスでそれぞれセキュリティ対策を講じなければならないという手間も省けます。
利用台数の制限
MDM導入の際には、利用する携帯端末の増加を視野に入れて、サービスの選定をしましょう。
MDM料金は台数あたりで設定されることが多く、一台あたり200~300円程度の費用感となります。今後の事業計画を確認し、人員の拡充などを踏まえ、なるべくコストを抑えることが重要です。
無料の試用期間があるか
MDMサービスの中には一定の期間MDM導入端末を実際に試せるトライアル期間を設けているものもあります。
特にこれまでMDMを導入していなかった企業の新規導入の際には、こうしたサービスを使うことで、サービスそのものの使用感と、社内の適応性の両面から検証することをオススメします。実際に使用することにより、必要な機能や不要なサービスを精査することが可能です。
【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・スキル管理をカンタン・シンプルに
MDMの言葉の意味と、メリット・デメリット、導入時のポイントについて説明しました。新型コロナウイルス感染拡大により、在宅勤務やオフィス外での仕事の機会が増えています。この機会に一度、MDMの導入について検討してみるのはいかがでしょうか。
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