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【HRBrain事業戦略発表会レポート第1回】  代表・堀が語る「人事に、AIというもう一つの脳を。」新戦略とプロダクトの全貌

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2026年に創業10周年を迎える株式会社HRBrainは、2025年8月26日に虎ノ門ヒルズフォーラムにて「HRBrain 事業戦略発表会2025」を開催。本イベントでは、人事・経営層を中心に多くの企業関係者が来場し、生成AIを活用した新サービスの発表に加え、新プロダクト戦略や業界を横断する協業スキーム、今後の展望が語られました。その模様を、全4回のレポートにわたってお届けします。

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第1回となる本記事では、発表の幕開けとして行われた、代表取締役CEO 堀浩輝(以下、「堀」)による基調講演の模様をお伝えします。堀は、これまでの事業の歩みを振り返るとともに、「人事に、AIというもう一つの脳を。」という新たなキーメッセージを発表。AI技術の進化が人事領域にもたらす未来像と、そのビジョンを具現化する生成AIを活用した新サービスについて力強く語りました。

「世の中のできるだけ大きな課題に取り組む」―HRBrainのこれまでと現在地

2016年3月、当時サイバーエージェントの同僚だったメンバーと共にHRBrainを創業した堀。その根底には「どうせ一生懸命頑張るなら、世の中のできるだけ大きな課題に取り組もう」という強い意志があった。当社が取り組む「大きな課題」とは、日本の労働力確保、生産性向上、そしてデジタルトランスフォーメーションだ。

堀は、日本企業の人事領域が他の領域に比べてデジタル化が遅れている現状を指摘。一方で、「人事のアクションが、全社レベルのビジネスに直結する場面をたくさん見てきました」と語り、この領域にこそ大きな可能性があると強調した。「ここに自分たちの持てる力の全てを出していけば、多くの会社のビジネスをさらに加速させることができるのではないか」という思いが、現在の事業の原動力となっている。

創業以来、当社が掲げるパーパスは「Power to the People(企業はますます人なり)」だ。堀は、「一人ひとりが目的や目標を持って、上司や同僚と調和をとったうえで、生き生きと仕事に臨み、正当な評価を会社から受け取ることで、さらに人生が楽しくなる。こういったポジティブなループを、HRBrainを通して実現したいと考えています」と語った。

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その思いを形にするため、サービスの「使いやすさ・わかりやすさ」を徹底的に追求。顧客の声に真摯に耳に傾け、フィードバックを迅速に開発へつなげるサイクルを繰り返してきた。その結果、タレントマネジメントクラウドとして3,500社以上のお客様に導入いただき、各部門で高い顧客満足度を獲得するまでに成長した。

現在のHRBrainは、単なるクラウドツールの提供に留まらない。正解のない人事制度の構築を支援するコンサルティングサービスや、運用をサポートサービスも展開。これらを組み合わせ、「クラウドと人的サービスの両面で人材の利活用、組織の出力の最大化をご支援させていただくためのプラットフォーム」へと進化を遂げている。

新たなキーメッセージ「人事に、AIというもう一つの脳を。」

これからの時代、企業の成長の鍵となる「戦略人事」の重要性はますます高まっていく。一方で、多くの人事部門がリソース不足という重要な課題に直面していると、堀は指摘。

グローバルでAI活用が進む中、日本がやや遅れをとっている現状に、当社はむしろ大きな好機を見出している。堀は「私たちができること、それはお客様に『なんだこれはすごい!』と言っていただけるような、新しい体験をわかりやすい機能に落とし込んで提供させていただくことだと思っております」と述べ、日本の人事におけるAI活用を促し、日本企業の成長に貢献していく決意を示した。

その決意を表したのが、新たなキーメッセージだ。

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「人事に、AIというもう一つの脳を。」

このメッセージについて、堀は「AIはこれまで得意だったデータの分析だけにとどまらず、人間の機微までを敏感にとらえて示唆を与え、意思決定のサポートをすることができるようになってまいりました」と説明。これまで経験や勘が頼りだった人材の育成、評価、配置といったタレントマネジメントにおいて、AIは「非常に相性が良い」ものであり、「単なる効率化以上の価値がある」と強調。人事におけるAI活用は、これからの日本企業にとって「大きな転換点、明確なチャンスになっていくことを確信しております」と力強く語った。

その根底にあるのは、「人のことだから、ちゃんと深く考えたい」というHRBrainの思想だ。AIの活用は、人事を新しくするというよりも「深く」するものだと当社は考える。経験やスキルなどのデータだけでなく、日々のコンディションや働きがいといった、一人ひとりの内面にまでAIと共に深く向き合うことで、これまで以上に本質的な人事を実現していく。

未来に向けた「戦略構想」を表す3つのキーワード

堀は、今回発表する戦略構想が「Deep、Duet、Drive」という3つのキーワードで構成されていると明かした。AI時代におけるHRBrainの進化を体現する、それぞれのキーワードと戦略テーマは以下の通り。

Deep:AIによる価値創造と人事の深化

Duet:事業連携によるサービス拡充と強化

Drive:戦略的パートナーシップ

この後のセクションで紹介する新プロダクトは、まさにこの「Deep」を体現するもの。そして続く「Duet」「Drive」の構想は、本イベントの後半(レポート記事の第2回以降)で明らかにされていく。

生成AIを活用した新サービスが実現する、未来の人事体験

戦略構想の「Deep」を体現するのが、新たに発表された生成AIを活用した新サービスだ。発表会ではデモンストレーション動画が公開され、その革新的な機能の一端が紹介された。

例えば、AIチャットに「ハイパフォーマーで離職リスクがあるメンバーは?」と問いかけると、該当する従業員の名前と理由、さらには推奨アクションまですぐに提示される。また、新プロジェクトに必要なスキルを持つ人材を尋ねれば、スキルや異動希望、在籍年数などを考慮した最適な候補者を即座にリストアップも可能に。堀は、「これまで人事の方が多くの時間を割いていた作業やデータの裏取り、また集計等はこのブロダクトを使えばすぐに終わることになります」と述べ、人事がより戦略的な業務に集中できる環境を実現すると強調。

最後に、堀は「ぜひ、これからのターニングポイント、新たな人事を皆様と一緒につくっていければ幸いです」と会場に呼びかけ、プレゼンテーションを締めくくった。

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HRBrainとは

「HRBrain」は、人事領域におけるあらゆる業務課題の解決と、人的資本の最大化を支援するクラウドサービスです。
タレントマネジメント、評価管理、労務管理、ラーニング、サーベイなどの機能を通じて、人材データの一元管理・活用を実現し、戦略人事の推進と経営の意思決定を支援します。
今後も、人事・経営の未来を支える基盤として、サービスの進化と拡充を続けてまいります。

HRBrain 会社概要

社名:株式会社HRBrain
所在地: 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー5F
代表取締役CEO: 堀 浩輝
設立: 2016年3月1日

コーポレートサイト: https://www.hrbrain.co.jp/
サービスサイト:
https://www.hrbrain.jp/
HR大学:
https://www.hrbrain.jp/media
人的資本TIMES:
https://note.com/human_capital/