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【HRBrain事業戦略発表会レポート第3回】  ベネッセ「Udemy Business」との連携 ― 学習データが拓く、次世代のタレントマネジメント

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HRBrain事業戦略発表会の第3回レポートでは、前回に続き、新たな事業連携の模様をお届けします。今回のセッションで発表されたのは、株式会社ベネッセコーポレーションが国内展開する世界最大級のAI学習支援機能付きオンライン学習プラットフォーム「Udemy Business」とのシステム連携です。

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前回に続き、戦略構想(第1回レポート参照)の「Duet」を構成するもう一つの重要なパートナーシップとなります。この連携により、「Udemy Business」での受講データなどがHRBrain上で確認できるようになり、従業員のスキル開発とタレントマネジメントをシームレスにつなぐことが可能になります。本記事では、株式会社ベネッセコーポレーション 執行役員 社会人教育事業領域担当(Udemy日本事業責任者)飯田智紀氏(以下、「飯田氏」)と、上級執行役員 技術&プロダクト統括 兼 CHRO永山康樹(以下、「永山」)による対談から、連携の背景と、そこから生まれる「効率化以上の価値」についてお届けします。

なぜ今、学習データと人材データを連携させるのか

セッションの冒頭、永山は「今回、Udemy Businessとシステム連携をさせていただくことで、受講データなどをHRBrain側でも確認できるようになります」と、連携の概要を説明。

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対談相手の飯田氏は、まず両社の関係性について、HRBrainの株主でもあるEQTがベネッセコーポレーションの株主にもなったことに触れ、「今では“親戚”のような形でご一緒させていただいています。今後は、システムの面でも連携していくという意味で、新しいステージに入っていくことを大変嬉しく思っております」と、連携への強い期待を語った。

飯田氏は、Udemy Businessが「世界中の『教えたい人』と『学びたい人』をオンライン学習という形で結ぶサービス」であり、国内で2,000社以上の企業に導入されているプラットフォームであると紹介。その主な活用例として、①多様な学習コンテンツによる各部門のスキル向上、②AI活用も含むDX推進のためのリテラシー教育やリスキリング、③自律的な人材育成や組織風土の変革、という3点を挙げた。

今回の連携の狙いについて、飯田氏は「人事領域のDXを進めていくためには、あらゆる人事に係る業務の“見える化”が非常に重要。そのため、このラーニングや育成に関するデータが単独で使用されているのは、非常にもったいない状態です。今、多くの企業様では、これをタレントマネジメントであったり、エンゲージメントと掛け合わせて分析をしていることが当たり前になりつつあります。一連のデータの掛け合わせをシームレスにできるように、お客様がワンストップで見られるようにすることが、まずは効率化の第一歩になる。そういった意味でも、HRBrainさんと連携することは大きな意義があると考えています」と思いを語った。

マネジメントの精度向上から、個人の努力の可視化まで

このデータ連携は、具体的にどのような価値を生むのか。永山は、HRBrain側のメリットとして、「Udemy Businessの受講データを取り入れることによって、データがより充実していきます」と述べ、「自社のメンバーがどういった講座を受けているのか、またどういうサーベイの結果になっているのかを可視化することで、よりマネジメントの精度を上げる取り組みにつなげられると考えています」と特に現場のマネージャーにとっての価値を強調した。

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飯田氏は、堀のプレセンテーション(第1回レポート参照)にもあった「効率化以上の価値」という言葉を引用し、連携が生む価値を「経営層」「社員」「人事担当者」という3つの視点から、より具体的に解説した。

1.経営層への価値:「スキルギャップの可視化と、的確な打ち手」

「今の事業の延長線上で次の10年を戦えるか」というのはどの産業でも課題である。「新しいことをやりたいけど、人のスキルがついてこない。そこのスキルギャップが分からない」という声は多く、学習データがこのスキルギャップを可視化し、採用や育成といった適切な投資判断に必要な情報を提供できると述べた。

2.社員への価値:「個人の努力の可視化と、好事例の横展開」

多様なスキルレベルの社員にタイムリーな学習機会を届けることに加え、「例えば、勤怠データを掛け合わせると、ある部署が木曜の午後に集中して学習している、といったことが可視化される。実は、その部署ではチームリーダー主導で時間を設けてチーム全体の学習を促進していた。という取り組みが、そこから見えてくる。こういった好事例を把握し、横展開していくことも可能になる」とデータ連携が、個人の努力やチームの優れた取り組みを可視化し、正当に評価する文化を醸成できることも、データ連携ならではの価値として言及した。

3.人事担当者への価値:「深い考察につながる、仮説立案の支援」

人事担当者が全社の状況を把握するのは困難である。現在のタレントマネジメントシステムに学習データも一元化されることで、「自身の中の仮説がより立てやすくなる。自身のネットワーク以上の知見がシステムから抽出でき、そこから深い考察をしたり、本質的な業務に時間を割けるようになる」と、価値を語った。

データ連携によって実現可能になる「より深い人事」

飯田氏は、「こういった価値を生み出していけると、人事という仕事がより楽しくなると思いますし、『より深い人事』が実現できるのではないかと思います。ラーニングというのはまだほんの一部ではありますが、仕事のさらなる価値創造に貢献したい」と、連携がもたらす未来への期待を締めくくった。

最後に永山は、飯田氏の話を受け、「我々としても、データをすぐに分析できる状態にするなど、使い勝手はもっと向上させていかなければ、とお話を聞いて思いました」と応じ、今後のプロダクトのさらなる進化にも触れた。「まずは受講データの取り込みから始め、将来的にはより深い連携へと発展させていければ」と、両社でさらなる価値創造を目指していく姿勢を示し、セッションを終えた。

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※ベネッセコーポレーションは、日本におけるUdemy社の独占的事業パートナーです。

HRBrainとは

「HRBrain」は、人事領域におけるあらゆる業務課題の解決と、人的資本の最大化を支援するクラウドサービスです。
タレントマネジメント、評価管理、労務管理、ラーニング、サーベイなどの機能を通じて、人材データの一元管理・活用を実現し、戦略人事の推進と経営の意思決定を支援します。
今後も、人事・経営の未来を支える基盤として、サービスの進化と拡充を続けてまいります。

HRBrain 会社概要

社名:株式会社HRBrain
所在地: 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー5F
代表取締役CEO: 堀 浩輝
設立: 2016年3月1日

コーポレートサイト: https://www.hrbrain.co.jp/
サービスサイト:
https://www.hrbrain.jp/
HR大学:
https://www.hrbrain.jp/media
人的資本TIMES:
https://note.com/human_capital/