【HRBrain事業戦略発表会レポート第4回】 SB C&Sとの戦略的パートナーシップ ―支援体制をさらに強化し、日本全国に届ける
全4回でお届けするHRBrain事業戦略発表会レポート、最終回となる本記事では、HRBrainの支援体制の強化と、それを全国に届けるための新たな一手となる、SB C&S株式会社との戦略的パートナーシップに関するセッションの模様をレポートします。

これは、戦略構想(第1回レポート参照)のうち、全国のお客様に新たな価値を届けるための「Drive」を担う、重要なパートナーシップになります。HRBrainが開発したAIサービスと支援サービスを、いかにして全国の企業へ届けていくのか――。その鍵を握るのが、ソフトバンクグループでIT流通事業を担うSB C&Sとの協業です。本記事では、SB C&S株式会社 執行役員(ICT事業 クラウドサービス・技術推進担当)兼 ICT事業本部 クラウドソフトウェア推進本部長 守谷克己氏(以下、「守谷氏」)と、副社長 白井崇顕(以下、「白井」)による対談から、この強力なタッグが生まれた背景と、両社が目指す未来像に迫ります。
なぜIT流通大手とHRBrainが手を組むことになったのか
白井は、「本日の戦略発表会、最後のパートとなります」とセッションを切り出し「我々HRBrainだけの力で、日本全国にこのAIの力や新しいサービスを展開するのはなかなか難しい」と、全国展開における課題を述べ、「SB C&S様の広大なネットワーク、販売網を活用させていただき、日本全国の隅から隅まで、このテクノロジーとサービスをご活用いただいて、人事と日本を元気にしていきたい」と、今回のパートナーシップの目的を説明した。

対談相手として登壇した守谷氏は、まず同社の事業について、ソフトバンクが1981年に創業したIT流通事業を40年以上継続している歴史ある企業であると紹介。「私どもはITの流通業として約2,500社のベンダー様とお付き合いし、その商材を日本全国の販売パートナー様を通じて、エンドユーザー様にお届けしてきました」とその役割を説明した。
守谷氏は、注力するSaaSビジネスの中でHRBrainと提携した理由として、市場の成長性にあると述べ「SaaS市場が拡大する中で、HR領域は特に急成長しています。堀社長のプレゼンテーションでもあったように、人事系SaaSの浸透率はまだそこまで高くありません。そういった“伸びしろ”の大きさに期待して提携させていただきました」と語る。さらに、ソフトバンクグループ全体がAI事業を積極的に推進している背景にも触れ、「HRBrainさんの『AIプラスSaaS』といった考え方や事業展開にも賛同しています」と、戦略的な親和性の高さも強調した。
加えて、守谷氏はHRBrainの製品とサービスの独自性を高く評価していると述べ「タレントマネジメントや評価、教育など、HRBrainさんは非常に様々なHR領域をカバーしている商材を提供しています。そして、私が非常に魅力を感じているのがBPOサービスです。メーカーさん自身がお客様に寄り添って成長を支援していくという仕組みは、なかなかありません。プロダクトとサービス、両方の体制がしっかり整っているのもHRBrainさんの大きな魅力だと思います」と語った。
パートナーシップ成功の鍵は、独自の「支援体制」にある
数あるHRテクノロジー製品の中で、なぜ特にHRBrainとの連携を強化するのか。その理由について守谷氏は、HRBrainの手厚い「支援体制」を挙げた。「私どもが支援体制をつくるうえで、HRBrainさんの積極的な支援は必要不可欠でした。私どもの社員に対しての教育、また販売パートナーに対しての支援体制といったところを、HRBrainさんにはしっかりとサポートしていただき、とても感謝しています」と語り、メーカーが販売パートナーの教育に深くコミットする。他にはないその積極的な支援体制が、強固な信頼関係につながったと明かした。

SB C&Sは、今回の連携を受けて専門の支援体制を大幅に強化。守谷氏はその具体的な中身として、SB C&Sの営業担当者がメーカーであるHRBrainの担当者と遜色ないレベルの専門知識と提案スキルを習得したと説明し、これにより、全国の顧客に対して質の高い提案ができる体制が整ったことを強調した。
この強力な体制を土台に、守谷氏はパートナーシップが生む“好循環”への期待を「今回の連携によってセールスが増えれば、HRBrainさんの収益も上がり、今後に向けた積極的なプロダクト開発にもつながる。そういった形を築いていければと思います」と述べた。販売の成功がプロダクトの進化を促し、その進化したプロダクトがさらに販売を後押しするという、両社にとってWin-Winの関係性を築いていきたいと強い想いを語った。
白井も、「守谷様とは毎週のようにお話させていただいておりますが、情報連携や営業教育面でも、こんなに強固なパートナーシップがこれほどの速度で実践できるとは想像以上でした。今後の展開も非常に楽しみです」と応じ、両社の緊密な連携がすでに始まっていることを強調した。
両社が共に思い描く「日本の人事を元気にする」未来
最後に、今後の展望について問われると、守谷氏は「まだまだ取り組みは始まったばかりです。一年後には日本全国でHRBrainさんと一緒にセミナーをしっかりやっていきたい」と、来年に向けた具体的な目標を語り、その言葉を受け、白井も「ぜひ一緒に、『日本を元気に、そして日本の人事も元気に』をモットーに取り組みさせていただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします」と応じ、両社の目指す方向性が一致していることを示して、セッションを締めくくった。

【おわりに】
全4回にわたってお届けした「HRBrain 事業戦略発表会2025」レポートはいかがでしたでしょうか。「人事に、AIというもう一つの脳を。」という新たなビジョンのもと、新AIサービスのリリースに加え、勤怠・学習・販売という各領域のトップランナーとの協業は、日本の人事領域の明るい未来をより深く、より広く切り拓いていくための大きな一歩です。本イベントで示された未来図は、HRBrainがお客様やパートナーの皆様と共に創り上げていくものです。HRBrainはこれからも、日本の人事・経営の未来を支える基盤として、サービスの進化と拡充を続けてまいります。
HRBrainとは
「HRBrain」は、人事領域におけるあらゆる業務課題の解決と、人的資本の最大化を支援するクラウドサービスです。
タレントマネジメント、評価管理、労務管理、ラーニング、サーベイなどの機能を通じて、人材データの一元管理・活用を実現し、戦略人事の推進と経営の意思決定を支援します。
今後も、人事・経営の未来を支える基盤として、サービスの進化と拡充を続けてまいります。
HRBrain 会社概要
社名:株式会社HRBrain
所在地: 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー5F
代表取締役CEO: 堀 浩輝
設立: 2016年3月1日
コーポレートサイト: https://www.hrbrain.co.jp/
サービスサイト: https://www.hrbrain.jp/
HR大学: https://www.hrbrain.jp/media
人的資本TIMES: https://note.com/human_capital/