おすすめ評価管理システム5選を比較!機能や選び方を徹底解説
- 評価管理システムとは
- 評価管理システムができること
- 人材データの一括管理
- 人事評価の入力(360度評価にも対応)
- 目標管理(MBO評価)
- 評価管理システムの導入メリット
- 人事評価の効率が上がる
- タレントマネジメント(人材管理)の効率が上がる
- 評価管理の透明性が上がる
- 評価管理システム導入で得られる効果
- 従業員の意欲向上
- 従業員の定着率向上
- 評価管理システム導入のデメリット
- システム導入後の研修が必要
- 評価制度の再構築が必要な場合がある
- 導入費用がかかる
- 評価管理システムの選び方
- 自社の制度や規模に適切な機能があるか
- デザインや操作性は快適か
- 自社に適切なサービスの提供方法か
- 納得できる料金プランか
- セキュリティ面は信頼できるか
- サポート体制が充実しているか
- おすすめの評価管理システム5選
- HRBrain
- MBO Cloud(サイダス)
- あしたのクラウド
- タレントパレット
- カオナビ
- HRBrain「評価管理システム」導入事例
- 20年ぶりの人事評価制度刷新とタレントマネジメントの活用|株式会社日比谷花壇
- まとめ
「評価管理システムを導入したいけど、どのサービスが良いのか分からない」
「そもそも、自社に評価管理システムが必要かどうか分からない」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
このページでは、評価管理システムの機能や、メリット・デメリットなどについて解説します。後半では、おすすめの評価管理システム5選も紹介しているので、参考にしてみてください。
評価システムが必要な理由については、ここで詳しく解説しています。
ゼロから作る人事制度設計マニュアル
評価管理システムとは
評価管理システムとは、人事評価の効率化や人材データの一元管理が可能なシステムの総称です。従来、人材管理や人事評価は、複数の書類やエクセルデータを用いて行われていました。これらを、システム上で一括管理することができるのが特徴です。
自社に最適なサービスを導入すれば、中小規模の企業であっても、業務効率化につながります。そのためには、導入前に「自社の評価制度を踏襲できるのはどのサービスか」「自社の課題解決につながる機能はあるか」など、比較検討しておくことが重要です。
HRBrain 人事評価については、この資料をダウンロードするのがおすすめです。
評価管理システムができること
評価管理システムの代表的な機能を紹介します。評価管理システムのサービスは複数ありますが、代表的な機能は以下の3つです。
<評価管理システムの機能>
人材データの一括管理
人事評価の入力(360度評価)
目標管理(MBO評価)
上で挙げた3つの機能について、具体例を用いながら詳しく説明していきます。
人材データの一括管理
多くの評価管理システムには、各従業員に対するスキルや特徴、経歴などの情報を一括管理できる機能があります。この機能があれば、部署間で従業員の情報共有をする手間が省けます。
例えば、従業員の保有資格は人事部、給与情報は経理部に問い合わせる必要があるなど、情報を分散管理している場合があるのではないでしょうか?
各従業員に関するすべてのデータが集約されていることで、確認のための連絡工数が大幅に削減できます。
人事評価の入力(360度評価にも対応)
評価管理システムを使えば、人事評価の入力をシステム上で行えます。そのため、書類の複雑な取り回しや、メールによるデータ送信の手間がかかりません。
書類の紛失やデータ誤送信のトラブルも防げます。また「各支店で評価シートのフォーマットが統一されていない」「記入ルールにバラつきがある」などの問題も解消できるでしょう。
そして、多くの評価管理システムには、上長から部下の評価だけでなく、部下から上長、従業員本人の評価などを入力できます。中には、社外からの評価や、評価会議でのフィードバックを一括管理できるものもあり、360度評価を実施している企業にとっては、便利な機能です。
360度評価については、こちらのページで詳しく説明しています。参考にしてみてください。
360度評価(多面評価)とは?メリットとデメリットや評価項目とフィードバック方法を解説
目標管理(MBO評価)
目標管理ができる評価管理システムもあります。従業員の個人目標をシステム上で管理できることで、タイミング、内容共に的確なフィードバックが可能です。
毎月のシート配布や回収、集計の必要がなく、提出期限のリマインドも自動化できるので、業務効率化に役立ちます。
MBO評価を採用している企業において、個人目標の管理は、目標意識の方向性を統一するための重要な指針です。評価管理システムを活用することで、雑務から解放され、従業員ひとりひとりのフィードバックに注力できます。
MBO評価については、こちらのページで詳しく説明しています。参考にしてみてください。
【実践編】MBO(目標管理)とは?導入方法、メリット・デメリットから目標設定方法までを解説
評価管理システムの導入メリット
評価管理システムを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここからは、システム導入にともなう業務効率化がもたらす、具体的なメリットを紹介します。
<評価管理システム導入のメリット>
人事評価の効率が上がる
タレントマネジメント(人材管理)の効率が上がる
評価管理の透明性が上がる
人事評価の効率が上がる
人事評価の面でのメリットは、効率が上がることです。特に、人事考課の場面で役立つでしょう。
人事考課で、多角的かつ、総合的な評価をするためには、目標達成率や、日々のフィードバック、スキルなどのデータが必要です。評価管理システムでは、これらのデータが一目瞭然なので、効率よく人事評価ができます。
また、ハード面のメリットも、人事評価の効率アップにつながります。先術の通り、評価管理システムを導入すれば、多くの書類がペーパーレス化され、データの共有にともなう連絡工数の削減が可能です。このような事務処理を自動化できれば、本来の評価業務に充てる時間が確保できます。
人事考課について詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
人事考課とは?人事評価との違いや目的と評価基準を解説
タレントマネジメント(人材管理)の効率が上がる
評価管理システムの導入をきっかけに、タレントマネジメント(人材管理)の効率が上がるメリットがあります。特に、人事異動やプロジェクトの立ち上げ時に役立つでしょう。
人材データを一括管理していない企業では、どうしても記憶に頼った情報による人材抜擢になりがちです。評価管理システムを導入することで、従業員を相対的に比較でき、適材適所の人事配置が可能になります。
また、入退社や産休、育休などの申請時にも役立ちます。各種手続きに必要な情報が、一つのシステムに揃っていると、確認にかかる手間を削減でき、業務を円滑にするでしょう。
タレントマネジメントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
【完全版】タレントマネジメントとは?基本・実践、導入方法まで解説
評価管理の透明性が上がる
評価管理システムに登録された、情報の閲覧権限を広くすることで、評価の透明性が上がります。人事担当者や管理職としては、公平な評価を下しているつもりでも、評価の根拠が従業員に伝わっていないことがあるのは事実です。
評価管理システムの閲覧権限を広くすれば、実績やスキル、経歴などの情報を、従業員同士で自由に閲覧できます。評価の正当性が従業員に伝われば、管理職と従業員との認識の差が最小限になり、従業員の納得度が向上するでしょう。
評価管理システム導入で得られる効果
評価管理システムは、人事評価と人材管理の効率を上げ、評価管理の透明性を向上させるメリットがあると解説しました。これらのメリットは、従業員の意欲や定着率向上に直結する効果があります。
<評価管理システム導入で得られる効果>
従業員の意欲向上
従業員の定着率向上
従業員の意欲向上
評価管理システムの導入は、結果的に、従業員の意欲向上に結びつきます。評価管理そのものの負担軽減が、従業員の公平な評価を実現するからです。
また、評価の透明性が向上すると、従業員の所属意識も高まります。従業員が、生き生きと働ける環境作りのきっかけにもなるでしょう。
従業員の定着率向上
評価管理システムを導入すると、従業員の定着率向上も期待できます。先述の通り、評価管理システムは従業員の意欲向上につながります。従業員のデータや評価を見える化すれば、
従業員の納得度が上がるからです。
「こんなに頑張っているのに認めてもらえない」「組織の役に立っている実感がない」というモチベーション低下による離職を回避できるでしょう。
より詳細なメリットについては「人事評価にシステムを使うべき3つの理由」をご覧ください。
評価管理システム導入のデメリット
便利な評価管理システムですが、デメリットもあります。導入に踏み切る前に知っておきたいデメリットを3つ紹介します。
<評価管理システム導入のデメリット>
システム導入後の研修が必要
評価制度の再構築が必要な場合がある
導入費用がかかる
システム導入後の研修が必要
評価管理システムは、導入がゴールではありません。導入後、従業員がシステムを使いこなせなければ、余計な仕事が増える可能性もあります。
例えば、同じデータを従来のエクセルシートと、システムに二重で入力するなど、本末転倒な事態になりかねません。特に、ITツールの使用に慣れていない従業員が多い企業では、システム導入と従業員教育はセットだと思っておきましょう。
評価管理システムの中には、導入後のコンサルサービス付きのものがあります。教育コストがボトルネックで、導入に踏み切れない場合は、コンサル付きサービスを選ぶとよいでしょう。
評価制度の再構築が必要な場合がある
現行の人事制度や評価体制が複雑であったり、そもそも規則がない場合は、制度の構築が必要です。制度自体に問題がある状態で、評価管理システムを導入しても、有効活用できません。まずは、自社の評価制度を明文化し、見直すことも大切です。
しかし、人事制度の再構築には、莫大な労力がかかります。そこで、導入後のコンサルサービスと同様に、評価制度の再構築に対するコンサル付きのサービスもあります。自社の力だけでは不安な場合、人事評価のプロに相談するのが先決です。
導入費用がかかる
評価管理システムの導入には、お金がかかります。費用は、月額サブスクリプションのサービスが一般的です。金額は、月額1万円〜6万円程度から利用できます。多くの場合、従業員の人数に応じて課金される仕組みです。導入費用は、無料のサービスもあれば、10万円程度のものあります。
便利なサービスとはいえ、評価管理システムの利用は決して安価ではありません。自社に合うかどうか分からないものに、最初から予算を割けない場合、無料でお試し利用ができるサービスを利用してみましょう。
評価管理システムの選び方
ここまでで、評価管理システムの機能や、メリット・デメリットを説明しました。これらを踏まえ、評価管理システムの選び方としてまとめています。サービス導入前のチェックリストとして参考にしてみてください。
<評価管理システム導入前のチェックリスト>
- 自社の制度や規模に適切な機能があるか
- デザインや操作性は快適か
- 自社に適切なサービスの提供方法か
- 納得できる料金プランか
- セキュリティ面は信頼できるか
- サポート体制が充実しているか
自社の制度や規模に適切な機能があるか
まずは、自社の制度や規模に適切な機能があるかを見極めましょう。ポイントは、導入後に自社の評価管理システムの課題を解決できそうかイメージすることです。
デザインや操作性は快適か
デザインや操作性も重要です。見た目が分かりやすく、直感的な操作ができるものを選びましょう。従業員にとって使いにくいシステムは、従業員教育コストが大きく、社内で浸透するまでに時間がかかります。
自社に適切なサービスの提供方法か
サービスの提供方法には、主に「クラウド型」「パッケージ型」の2種類あります。
クラウド型とは、ネットワーク経由でサービス利用が可能なシステムです。インターネット環境があれば、ソフトウェアのインストール不要で手軽に導入できます。提供価格は比較的安価で、現在主流の提供方法です。
パッケージ型とは、ソフトウェアをパソコンにインストールして使うサービスです。クラウド型と比較すると、導入に手間がかかりますが、セキュリティ面でのメリットがあります。
クラウド型の場合、サービス側のセキュリティ管理に不備があると、従業員の個人情報が流出するリスクがあります。
納得できる料金プランか
価格に注目する際は、納得できる料金プランかどうかに注目しましょう。価格を重視しすぎると、導入したにもかかわらず必要な機能が使えないこともあります。どの道、評価管理システムに予算を割くのであれば、機能的メリットが大きい方を選ぶ方が、かえってお得です。
セキュリティ面は信頼できるか
サービスのセキュリティ面も注目したいポイントです。導入前に、必ずセキュリティの信頼性を確認しておきましょう。サービスの公式サイトや資料を読んだうえで、不安なところがあれば、直接問い合わせる方法も一つの手です。
サポート体制が充実しているか
最後に、サポート体制の充実度も評価管理システムを選ぶ基準となります。評価管理システムの導入には、人事制度の再構築や従業員研修が必要です。
これらをサービスの担当者に相談でき、システムの利用で困ったときはフォローがあるサービスを選びましょう。
より詳しい選び方について知りたい方はこちらをご覧ください。
人事評価システム徹底ガイド~導入方法から価格までご紹介〜
おすすめの評価管理システム5選
おすすめの評価管理システム5選を紹介します。それぞれの機能や特徴を紹介するので、自社に合うサービス選びの参考にしてみてください。
HRBrain
HRBrainは、従業員の情報や評価を一括管理し、多方面から分析できる特徴があります。組織分析や、離職予兆分析、他社との比較分析なども可能です。
2019年にグッドデザイン賞を受賞した、無駄がなく使いやすいデザインです。多彩な評価テンプレートも用意されており、充実したタレントマネジメント機能を求める企業におすすめです。
詳しくは、HRBrain タレントマネジメント 資料請求から確認してみてください。
MBO Cloud(サイダス)
MBO Cloud(サイダス)は、労務管理機能が充実している特徴があります。システム上で賃金管理や給与明細の配信が可能です。主に、労務管理に課題意識のある企業におすすめです。
あしたのクラウド
あしたのクラウドは、サービスのサポート体制の手厚さが特徴です。人事制度の構築から、導入、運用支援もしてもらえます。
また、ユーザー同士のノウハウを共有し合えるユーザーコミュニティもあります。サポートが充実しているため、人事部が無い企業の評価管理システム導入にもおすすめです。
タレントパレット
タレントパレットは、人事にマーケティング思考を取り入れたシステムです。社内の評価管理だけでなく、採用管理も可能です。採用段階でのミスマッチに課題を感じている企業におすすめです。
カオナビ
カオナビは、従業員の顔写真をアイコンとして、写真に人材データを紐付けて管理できるサービスです。プライバシーマークとISMS認証、ISMSクラウドセキュリティ認証を受けており、セキュリティ重視の企業におすすめです。
HRBrain「評価管理システム」導入事例
HRBrainの評価管理システムの導入事例について確認してみましょう。
20年ぶりの人事評価制度刷新とタレントマネジメントの活用|株式会社日比谷花壇
株式会社日比谷花壇は、フラワーショップの経営をはじめ、イベントプロデュース、ウエディングフラワー、EC、フラワーギフト・デザインの企画、制作、販売、フューネラル(葬儀)などの事業を展開しています。また、緑を活用した内装・造園事業も行っています。人事評価が20年前から抜本的な見直しがされないまま運用され続けていたことや人事システムの使いづらさに課題を感じていました。
課題
長期間見直しがされていなかった人事制度に「基準があいまい」「上長によって評価にバラつきがある」などの問題があった
各店舗に1台しかパソコンがないことやシステムの使いづらさから人事システムを「賞与のためだけに入力するもの」と認識されていた
課題解決のカギ
一目見たらわかる仕様・画面で操作できるタレントマネジメントシステム「HRBrain」を導入
「HRBrain」導入と同時に人事評価制度を20年ぶりに刷新
資格や独自の「今後やってみたいこと」など、社員の情報を「HRBrain」に一元管理して可視化
一目見たらわかる仕様・画面で操作できる、わかりやすいUIのタレントマネジメントシステム「HRBrain」を導入。それと同時に20年間見直しがされていなかった人事評価制度を革新しました。また、社員情報を「HRBrain」に一元管理することによって、人材データの可視化が実現されました。
システム導入効果
社員名簿から従業員の顔写真とパーソナルな情報が見られるため、人事評価しやすくなった
設立72年目にしてはじめて、対象の従業員全員が目標を入力できた
「HRBrain」上で社員が自ら情報を取得し、キャリアに活かす動きが出てきた
導入システム
HRBrain 人事評価 | HRBrain
▼資料請求
HRBrain 人事評価 サービス資料
導入事例
▼人事業務工数を7割削減。組織・人材改革を開始
株式会社日比谷花壇 | 導入事例
まとめ
評価管理システムでは、人事評価や人材データを一括管理することで、業務を効率化できます。業務が効率化され、評価の精度が向上することで、従業員のモチベーショナップや定着度向上も期待できます。今回紹介した選び方を参考に、自社にぴったりの人事評価システムを選びましょう。
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