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2024/08/23

人事考課ソフト7選!自社にピッタリのソフトを選ぶコツを徹底伝授

目次

この記事では「人事考課ソフト」の説明、また導入のメリット、導入の際の比較ポイント、人事考課ソフトの導入事例について紹介します。

人事考課ソフトとは?

人事考課ソフトとは、自社の設定した目標(効果項目)に添って、その達成度合いや、従業員の保持しているスキルなどを可視化し、人事考課に必要な情報を一元管理できるソフトのことです。

エクセルでの管理とは異なり、部署を横断しているため「異動した際にデータを引き継げない」といった問題もクリアしています。

また、人事担当者や管理職の人事考課における運用の負担を軽減するだけでなく、従業員の公平で公正な評価をサポートします。

そのため、従業員の評価に対する「納得度」が上がり、モチベーションアップだけでなく、エンゲージメント向上の効果も見込むことができます。

近年、人事考課ソフトは、「タレントマネジメントシステム」とも呼ばれ、注目を集めています。

人事考課とは

代表的な評価項目

人事考課ソフトについて細かく説明する前に、まずは前提となる「人事考課とは」という点について紹介します。

会社によって重視する項目は異なりますが、代表的な評価項目は「成果評価」「能力評価」「情意評価」の3つに分けられます。

成果評価は文字通り目標に対する達成度、仕事の結果を評価する項目です。
能力評価は、従業員の持っている資格・能力(スキル)・知識を評価する項目になります。

情意評価は、仕事に対する姿勢を評価するものです。

一見、直接的に仕事に成果に結びつかないようにも思えますが、まわりの従業員に与える影響は大きく、企業文化にも紐づく項目となります。

人事考課とは、いま挙げた3つの項目の達成度を評価者が被評価者に対して評価することです。

人事考課ソフトを活用するメリット

人事考課ソフトを活用するメリットについて、以下ご紹介します。

人事の業務の効率化

人事考課ソフトを活用するメリットとして、人事担当者・管理職の人事運用に関する負担を軽減することが挙げられます。

人事考課ソフトを活用することで「紙・エクセルの管理が煩雑で、何度も同じ情報を入力する必要がある」といった実作業についての課題をクリアにすることができます。

もちろん、下記に挙げるように、そのような実務のみに終始しないメリットがあります。

適材適所

人事考課ソフトには、従業員の保持するスキルを可視化する機能があります。

新卒で入社した従業員が経験した部署だけではありません。
中途入社の従業員が過去に経験した業務についても記載できます。

そのため、人事戦略を練るために、それらのスキルを参照することが可能です。

部署を新設する際にも、新規で採用をするのではなく、該当のスキルを持つ従業員をピックアップすることができます。

社内の人材を活かす取り組みとしても、有効です。

こうした人事考課ソフトの活用は従業員の「適材適所」の配置を実現し、業務効率をアップするだけでなく、業績アップも見込むことができます。

人材育成

人事考課ソフトは、従業員のスキルを可視化・一元化できるため、部署ごとに強み・弱みを把握することができます。

足りないスキルをひと目で把握できるため、セミナーを組むなど弱いスキルに対してのフォローアップが可能になります。

また突出したスキルを持つ従業員には、そのスキルを引き継ぐための時間を設けるなどして、人材育成に繋げることもできます。

モチベーションアップ

人事考課ソフトは、評価のプロセスが不透明で、従業員から不満が出ている場合にも効果を発揮します。

ブラックボックス化しがちな人事考課のプロセスを透明化することは、従業員のモチベーションアップにも繋がります。

また納得感のある評価は、被評価者の能動的な行動を引き出し、離職率をも改善します。

人事考課ソフトを比較するポイント

では人事考課ソフトを導入する場合、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

以下、比較ポイントについて紹介します。

自社の目的を明確化し、合ったシステムを選択する

人事考課ソフトでできることは、人事評価だけでなく「タレントマネジメント」など多岐にわたります。

詳しく「タレントマネジメント」について知りたい方は、こちらの関連記事をご覧ください。
関連リンク:【人事監修】現場で使えるタレントマネジメントシステムとは?サービス比較・選び方のポイント

人事考課ソフトを導入する目的の一例

  • 人事考課の効率化

  • 人材管理業務全般の効率化

  • 透明性のある人事評価

自社の目的を明確にし、そのうえで自社に合ったシステムを選択することが大切です。
導入したシステムで自社の期待した「目的が達成できるか」どうかを重視しましょう。

自社の人事評価制度との相性

すでに自社に人事評価制度がある場合、導入するシステムとの相性を確認しましょう。
具体的には、重視する項目が網羅されているか、またはカスタマイズできるか、という点です。

企業規模に合っているか

導入するシステムは、大企業向けを得意とするのか、また中小企業向けを得意とするのか、確認しましょう。

大企業であれば、ひとりひとりの従業員の能力の把握が難しいため、埋もれている従業員のスキルを検索するための機能が重視されるでしょう。

導入の目的でも述べたように、企業規模に合わせて必要とされる機能が搭載されているかどうかをチェックしましょう。

操作性に優れているか

従業員が使いづらいようでは、せっかく導入したシステムの良さが発揮できません。

「スマホから気軽に、簡単にアクセスできる」「直観的な操作に優れている」など、使用する従業員にとっての操作性を重視するようにしましょう。
関連リンク:【機能追加】スマートフォン画面への最適化

セキュリティが優れているか

人事考課ソフトは個人情報のかたまりです。
セキュリティが強固で優れているものを選びましょう。

人事考課ソフトのセキュリティで比べられるのが、以下の「オンプレミス型」と「クラウド型」です。

  • 社内サーバーにシステムを構築するオンプレミス型

  • 外部のクラウドサーバーにシステムを構築するクラウド型

オンプレミス型は「自社サーバーにデータがあるため、情報漏洩リスクが低い」というメリットがありますが、近年では「導入コストが低い」などの理由からクラウド型への移行がトレンドとなっています。

他ソフトとの連携のしやすさ

自社ですでに勤怠システムや給与計算システム等を使用している場合は、連携のできる人事考課ソフトを選びましょう。

また導入の際には、連携を視野に入れて項目の設定をすることがおすすめです。

人事考課ソフト導入の際には、使用しているソフトとの連携について相談するとスムーズです。

導入コスト/ランニングコストは自社に見合ったものか

導入コスト、またランニングコストは自社に見合ったものでしょうか。

システム導入時は予算が少ないため、まずは最小限の機能をリーズナブルな価格で導入し、その後オプションを活用してシステムを拡張していく方法を採用する企業も多くあります。

近年は、利用人数に合わせて月額費用が発生するクラウド型の人事考課ソフト(タレントマネジメントシステム)も登場しています。

サポート体制は十分か

データが破損した際の復旧作業などだけでなく、システム導入後のサポート体制が整っているかを確認しましょう。

課題が見つかった場合、併走しながら解決までの道のりをサポートしてくれるカスタマーサクセス担当がいると心強いだけでなく、実際の運用もスムーズになります。

人事考課ソフトである、HRBrainの「タレントマネジメントシステム」では、カスタマーサクセスに力を入れています。

人事考課ソフトおすすめ7選

HRBrain(株式会社HRBrain)

HRBrainの「タレントマネジメントシステム」は、人材データの管理・分析・活用を通して、戦略的な人事の意思決定を支えるクラウドサービスです。

HRBrainではカスタマーサクセスがシステム導入や運用サポートだけでなく「導入目的の明確化から目的達成による組織成長までをマンツーマンで一緒に考えます。

導入で終わらず、「お客様の目指す姿」から逆算し、何から始めるかを具体的に提案できるのがHRBrainの強みです。

HRBrainの特徴

  • 人材データの見える化により、戦略的な人事を実現

  • カスタマーサクセスが充実しており、相談は無制限

  • 人材データの公開範囲を設定し、取り扱いに慎重さが求められるデータを保護できる

さらに詳しく人事考課ソフトについて知りたい方は、『人事評価にシステムを使うべき3つの理由』 から資料をダウンロードできます。

関連リンク:人事評価にシステムを使うべき3つの理由

カオナビ(株式会社カオナビ)

カオナビは、その名のとおり従業員の顔写真を登録し、人材データの直観的な把握・管理を可能とする人事考課ソフトです。

料金は選べる3つのプランがあります。

ライトに始められる「データベースプラン」から、評価運用・アンケート機能ができる「パフォーマンスプラン」、戦略的人材マネジメントができる「ストラテジープラン」と、会社のフェーズに合わせてプラン変更も可能です。

カオナビの特徴

  • 顔写真が並び、直観的な操作が可能

  • 目的に応じた3つの料金プラン

jinjer(株式会社ネオキャリア)

jinjerとは、社員台帳、勤怠実績、給与計算をひとつにした、従業員情報を一元管理できるクラウド型システムです。

jinjerはプロダクトごとに料金が異なります。
人事管理は1ユーザー500円/月で利用可能です。

入社や年末調整などの従業員に関する書類の管理をペーパーレス化・効率化します。
また、蓄積された従業員情報から、組織シミュレーションも可能です。

jinjer人事の特徴

  • ペーパーレス化ができる

  • 年末調整の収集が可能

タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

タレントパレットとは、社内に散在する人事情報、スキルを集約し、分析することで「科学的人事戦略」の実現を目指すプラットフォームです。

サポートとして専任サポート、オンライン相談会、テーマ別勉強会があります。

タレントパレットの特徴

  • 専門のコンサルタントによるサポート体制が充実

  • マーケティング思考を取り入れた科学的人事の実現

wevox(株式会社アトラエ)

Wevoxは、事業戦略の浸透、人事制度や研修の効果測定の測定が可能です。
また組織に対する従業員エンゲージメントを、アンケートをもとに可視化します。

組織改善のサイクルを生み出し、サーベイのやりっぱなしを防ぐサポートもあります。

wevoxの特徴

  • エンゲージメントの可視化

  • エンゲージメントの低下を察知

HR OnBoard(エン・ジャパン株式会社)

「採用した人のパフォーマンス発揮度を把握する」という人事考課ソフトという面もありながら「離職予兆をキャッチ」できる点が特徴です。

社員の「SOS」をいち早くキャッチし、適切なフォローで採用者の活躍と成長を促進ことを目指すソフトです。

HR OnBoardの特徴

  • ひとりひとりの「活躍データ」を収集・活用

  • 離職予兆をキャッチ

TUNAG(株式会社スタメン)

TUNAGは人事考課ソフトのなかでも「エンゲージメント経営」に着目したサービスです。
企業における組織エンゲージメントを高めることを目的として作られました。

TUNAGの特徴

  • 経営の意図に添った情報を循環させる

  • 組織に合わせた制度設計

人事考課ソフト導入事例

RIZAPグループ株式会社

人事評価DXタレントマネジメント

「『人は変われる。』を証明する」を理念として掲げるRIZAPグループ株式会社では、従業員も「結果にコミットする」人材戦略を実践するため、HRBrainのタレントマネジメントシステムである「人事考課ソフト」を導入しました。

HRBrain導入以前は、「全社目標が浸透せず、各部署で目標が連携しない」「評価シートの進捗管理ができていない」という具体的な課題がありました。

しかし、「週次成果管理シート」「半期の評価シート」「1on1の記録シート」の3種類を導入したことにより、マネジメントに大きく役立てることができました。

特に記入のリマインドメールがシステム上で完結するため、入力率も高まったという成果が出ています。

RIZAPグループ株式会社の「人事考課ソフト」の導入事例を詳しく確認したい場合は、以下のフォームより資料がダウンロードできます。

資料ダウンロード:【イベントレポート】"結果にコミットする"RIZAPに学ぶ 店舗リーダーを育成する 人事評価DX・タレントマネジメントとは?

株式会社べリザーブ

株式会社べリザーブ

株式会社べリサーブは、製品検証やセキュリティ検証など、第三者検証サービスの提供を通じて、あらゆる企業製品・サービスの品質向上をサポートする事業を行っています。


評価の時期になると1000枚以上のエクセルファイルの目標管理シートを確認しなければならないなど、組織の成長に合わせた人事制度が構築できていないことに課題を感じ、過去の評価データの蓄積や時系列でのデータ確認、評価の枠組みと実際の働き方との乖離をなくすため、「人事考課ソフト」である「タレントマネジメントシステム」を活用しています。

福島トヨタ自動車株式会杜

評価画面

福島トヨタ自動車株式会杜では、人事考課における人事の運用工数を減らすためにHRBrainのタレントマネジメントシステムである「人事考課ソフト」を導入しました。

業務フローを簡潔にすることで、人的なミスをなくし、また上司・部下間の面談で話されたことも「人事考課ソフト」の中に履歴として残すように改善しました。

まとめ

人事考課ソフトとは、自社の設定した目標に添って、その達成度合い、従業員の保持しているスキルなどを可視化し、人事考課に必要な情報を一元管理できるソフトのことです。

人事考課ソフトを活用するメリットは以下の4つです。

  1. 人事の業務の効率化
  2. 適材適所
  3. 人材育成
  4. モチベーションアップ

また、人事考課ソフトを比較する際に重要となるポイントは以下の8つです。

  1. 自社の目的を明確化し、合ったシステムを選択する
  2. 自社の人事評価制度との相性
  3. 企業規模に合っているか
  4. 操作性に優れているか
  5. セキュリティが優れているか
  6. 他ソフトとの連携のしやすさ
  7. 導入コスト/ランニングコストは自社に見合ったものか
  8. サポート体制は十分か

とくに、導入後に人事考課ソフトを戦略的に使いこなすためにも、サポート体制が充実しているかどうかは重要です。

HRBrainの「タレントマネジメントシステム」は、導入で終わらず「お客様の目指す姿」から逆算し、何から始めるかを具体的に提案できることが強みです。

導入事例として、人事考課ソフトを人材戦略に活用するRIZAPグループ株式会社・株式会社ポピンズホールディングスをご紹介しました。

また福島トヨタ自動車株式会杜では、人事考課における人事の運用工数を減らすために人事考課ソフトの導入を行いました。

このように人事考課ソフトは、人事の負担を軽減するだけでなく、戦略的な人材の配置やタレントマネジメントをも実現できるポテンシャルを秘めています。

とはいえ、自社の実現したい目的を見失うことなく、規模に合ったものを導入しましょう。

HRBrainの「タレントマネジメントシステム」は、導入に不慣れな場合でもカスタマーサクセスが理想への実現に向けて併走してくれます。

この機会に導入を検討してはいかがでしょうか。

関連リンク:HRBrain人事評価の効率化~評価納得度の向上と人事評価にかかる工数の大幅削減を実現~

HR大学編集部
HR大学 編集部

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