#人材育成
2024/08/26

ドラッカーに学ぶマネジメントの基本と書籍を紹介

目次

組織の成長や成果をあげるために非常に重要なのがマネジメント。『マネジメントの父』と呼ばれたピーター・ドラッカーの提唱するマネジメントの基本と、マネジメントについて学ぶことができる書籍を紹介します。

マネジメントの基本

そもそもマネジメントとはどのような意味を持っているのでしょうか。ドラッカーの定義や、組織における役割について解説します。

マネジメントの定義

マネジメントとは、経営や管理を意味する英語で、組織の目標設定および目標達成のための手法を指すことが一般的です。

ドラッカーは、著書『明日を支配するもの』の中でマネジメントを「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関がマネジメントである」と定義しています。

ドラッカーは『組織』とは、企業だけでなく政府や病院、学校など、社会に何らかの貢献をする集団を指すとし、貢献を通して社会的なニーズを満たすことが『成果』につながるとしています。

したがって、マネジメントとは、「組織が成果をあげるために必要な全てのもの」であるとも言い換えることができます。

マネジメントの役割

マネジメントとは具体的にどのような役割を持っているのでしょうか?

まず、社会的ニーズへの貢献に注力することです。あれこれ手を出すのではなく、組織本来の業務に集中することによって成果につながります。

組織が成果をあげるには人材活用が欠かせません。最適な環境を整備するだけでなく、各個人の特性に合わせた仕事や、成長の機会を与えることが組織には求められます。

また、組織の成果は社会的ニーズを満たすことによって得られるものです。したがって、組織は単に利益を追求するだけでなく、社会のニーズを把握し、解決する方法を提供しなくてはなりません。

このように、組織に関わる全てのものを包括したものがマネジメントの役割となります。

ドラッカー流マネジメント能力

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ドラッカーはマネジメント、およびマネージャーに必要な能力を細かく分類しています。ドラッカーの提唱するマネジメント能力とは一体何でしょうか。

目標設定と評価

成果をあげるという目標を達成するためには、まず正しい目標設定が必要です。組織全体の目標を決めるのはもちろんのこと、全体目標をブレイクダウンして各部門ごとの目標を設定することも大切です。現場のメンバーそれぞれが会社全体目標と、所属する部門の目標を認識することが理想です。

また、現場メンバーに組織の目標を押し付けるだけではマネジメントとは言えません。各メンバーが持っている目的や理想を理解し、それらをきちんと評価する必要があります。

正しい目標設定、および評価能力は、組織と現場の足並みを揃え、メンバーの欲求を満たすために重要な能力だと言えるでしょう。

組織化とコミュニケーション

マネジメント本来の意味である管理、つまり組織化もマネジメント能力として求められます。個々の能力が優れていても、大きな成果をあげることができません。

組織の独自資源や強みを考え、それらをどのように活かすことができるか、また、人材の能力をいかにうまく配分できるかを考えることが重要です。

コミュニケーション能力も成果をあげるためには欠かせません。ユーザーの欲求やメンバーの期待を正確に把握できなければ、的はずれな目標を設定してしまったり、メンバーのモチベーション低下につながったりする恐れがあります。

組織の成果をあげるためには、組織とそれを構成するメンバーのことを正しく知り、適切な対応を取ることが必要だと言えそうです。

問題解決と真摯さ

問題解決能力もマネジメントにおいては必要な能力です。ここで言う問題とは単なる困りごとではなく、組織が成果をあげるために必要な課題やアイデアなども含まれます。

そして、ドラッカーはこれらのマネジメントを行う人、つまりマネージャーにとって最も根本的な資質として『真摯さ』を挙げています。単に管理能力やコミュニケーション能力が高いだけでは不足なのです。

『真摯さ』とは、仕事に対して高い基準を掲げ、自分にも他人にも真剣に取り組むことを求めることです。

ドラッカーは、能力が高くても、真摯さのない者はマネージャーとして失格であると断言しています。

ドラッカーへの理解を深めよう

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ドラッカーはマネジメントに関する本を多く残しています。ただしそれらは非常に難解なものが多く、マネジメントの本質を完全に理解するのは困難です。ドラッカーのマネジメント理論に関する本の中でも、マネジメントの何たるかを網羅できていて、かつ読みやすい作品をご紹介します。

マネジメント[エッセンシャル版]

『マネジメント[エッセンシャル版]』は、ドラッカーの代表作とも言える大著『マネジメント——課題、責任、実践』のエッセンスを抜き出して一冊にまとめた入門書です。

入門書という位置づけですが、マネジメントについて具体的に解説されており、本書を読めばドラッカーのマネジメント理論を効率よく学ぶことができるでしょう。

新入社員から経営層まで、組織で働く人であれば一度は読んでおきたい一冊です。

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ネクスト・ソサエティ

『ネクスト・ソサエティ』は、ドラッカーによる未来予測の本です。本書では、将来的に起こるであろう雇用形態の変化やIT技術の浸透、少子高齢化などについて解説しています。

驚くべきは本書が発刊された2002年の時点で、現在の日本の現状を的確に予測していることです。直接的にマネジメントについて書かれた本と言うよりは、ドラッカーの歴史観とそれに基づく未来予測の本ですが、未来を予測し適切な対応を取る能力もマネジメントには求められます。

本書を読むことで、変化し続ける時代におけるマネジメントとは何か、たくさんのヒントを得ることができるでしょう。

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ドラッカーに学びマネジメントに活かそう

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マネジメントは組織の成果をあげるために必要なものであり、全てのビジネスパーソンに求められる能力だと言えます。

マネジメントについて学ぶのであれば、まずはマネジメントの大家であるドラッカーの著作を読むことをオススメします。体系的に解説されており、効率よく知識を増やすことができるからです。

学ぶだけでなく、実践することがもっとも重要です。ドラッカーの理論を噛み砕いて自分の血肉とし、マネジメントに活かしましょう。

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HR大学編集部
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