#人材育成
2024/08/16

社員研修とは?内容やプログラム例、おすすめサービスを解説

目次

社員研修とは?

社員研修とは

人材育成の根幹となる社員研修。なぜ必要かを理解していないと、効果的な社員研修を行うことはできません。ここでは、社員研修の概要や目的・意義を解説します。

社員研修とは

社員研修とは、人材育成の基本となる「OJT」「OFF-JT」「自己啓発」の総称です。この3つのうち、一つでも欠けると、十分な教育効果を発揮することはできません。

  • 新卒入社時に行われる新入社員研修、年代毎に行われる階層別研修などの「OFF-JT」

  • OFF-JTで得た知識を実地で教わる「OJT」

  • 能力開発として従業員が取り組む「自己啓発」

このように、あらゆる角度から知識をインプットすることで、効果的に能力開発が可能です。

社員研修の意義・目的

仕事をするうえで必要な知識やスキル、心構えを指導・育成する社員研修。目的はさまざまですが、ここでは、社員研修の主要な意義・目的として、3つ紹介します。

  • 意識変革

階層別研修など節目に行う社員研修は、「意識変革」をさせることも大きな目的です。

社会人へのマインドセットを行う新入社員研修、管理職としての心構えを習得させる管理職研修など、意識変革を促す階層別研修は社員の成長に不可欠です。

  • 知識、スキル習得

社内の各部門で求める知識・スキルは異なります。

例えば、営業部門では商談力が求められます。一方、経理・財務部門では簿記や予算管理のスキルが求められるでしょう。

このように、部門毎に求められる専門的な知識・スキルを習得させる目的があります。

  • 業績の向上

人材育成の最大の目的は、業績向上につなげることです。「人財」という表現もあるように、会社における「人」は、経営資源である財産と捉え、利益を生み出す源泉と位置づけられています。

この利益の源泉である「人財」に投資することで、業績向上を図るのです。

社員研修の類型

社員研修の類型

社員研修の類型は、人材育成の基本である「OJT」「OFF-JT」「自己啓発」の3つが基本です。ここでは、社員研修の類型と研修タイプについて説明します。

基本的な類型|OFF-JTとOJT

社員研修の基本的な類型であるOFF-JTとOJT。実施の順番としては、OFF-JT→OJTの順番で行うことが効果的です。座学などのOFF-JTで基本的な内容をレクチャーし、OJTにより実務を交えて実践的な指導をします。

  • OFF-JT(Off the Job Training)

OFF-JTは職場外研修ともいわれます。実際の現場で仕事をする前に、座学で基礎知識を身につけることを目的に集合研修で行います。社内で実施する場合も、社外の外部研修を受講させる場合もあります。

社内研修の場合でも講師を手配する必要があります。部署の上長や業務に精通した社員などの社内人材、あるいは専門の外部講師を手配します。

  • OJT(On the Job Trainig)

OJTは職場内研修ともいわれます。実際の現場で業務を行いながら、先輩社員などの教育担当者が業務を指導するスタイルです。実践を交えて指導するため、実践的な知識やスキルを身につけることができます。

活用すべきオンライン研修やeラーニング

コロナ禍を背景にeラーニングやウェブ会議が進展し、劇的に変化した研修環境。場所を選ばず、時間を大幅に削減できるなど、多くのメリットがあります。

  • eラーニング

自己啓発やOFF-JTである階層別研修などに有効なeラーニング。受講者は、時間や場所を選ばず受講可能で、利便性が高いツールです。動画コンテンツを受講者に見てもらう形式のため、さまざまな研修手配を行うことは不要です。

LMSといったeラーニングの管理システムを活用すれば、受講者の受講管理、進捗管理、コンテンツ管理などを行うことが可能です。

eラーニングを詳しく知りたい方は、「【自社でできる!】eラーニングによる最新人材開発手法とコンテンツ制作までを徹底解説」をご参考ください。

LMSを詳しく知りたい方は、「【基礎編】LMSとは?eラーニング研修の効果的な活用方法を解説 」をご参考ください。

  • オンライン研修

グループワークやリアルタイムで質疑を受ける、あるいは一斉に確実に受講させたい場合は、オンライン研修が最適です。

ウェブ会議ツールを活用して、オンラインで実施します。リアルタイムで講師と受講者が繋がるので、グループワーク機能を有したウェブ会議ツールであれば、グループワークの実施が可能です。

研修タイプ | テーマ別・階層別

社員研修のタイプは、テーマ別・階層別に大別されます。

  • テーマ別

主に、業務別、目的別などテーマに合わせて実施されます。

専門知識を習得させる業務別研修は、特定部門の社員を対象に、その分野の知識に長けた社員を講師として実施するケースが多いでしょう。コンプライアンスや人材評価、マネジメントなどの目的別研修は、担当部門の上長や担当者が講師となることが大半です。

いずれの研修においても、レジュメは講師が作成し、対面、あるいはオンライン研修で実施することが一般的です。内容によっては、外部講師を招く、あるいは社外研修で対応するケースもあります。

  • 階層別

主に、意識変革が必要な節目に合わせて実施されます。

入社時に実施する新入社員研修、管理職登用時に実施する管理職研修などの階層別研修があります。

これまでのポジションの考え方に囚われない意識変革を図るため、重要な位置づけの研修です。階層別研修にeラーニングを組み合わせることにより、節目を迎える前に自己啓発を促すことが可能です。

社員研修プログラムの決め方、実施の流れ

社員研修プログラムの決め方

社員研修を効果的に実施するには、プログラムの決め方や実施の流れが重要なポイントです。ここでは、社員研修プログラムの決め方や実施の流れ、研修効果を上げるためにすべきことを紹介します。

社員研修プログラム | 面白い研修も取り入れる

社員研修で大きな効果をあげるポイントは、「面白い研修」です。一方通行の座学研修では、多くの受講者は興味を持てず飽きてしまい、なかには、寝てしまう受講者も出てきます。参加型の研修プログラムにより面白い要素を取り入れることで、受講者の興味を惹くことが可能です。

  • グループワーク

参加型の研修で、良く取り入れられている手法です。なるべく少人数とし、リーダーや発表者もグループ内で決めてもらうなど、参加者に主体性を持たせます。グループ内でさまざまな考えを聞くことができる、主体的な行動を促すことができる、などのメリットがあります。

  • ゲーム型

受講者が協力しあって、ゲーム形式で行う研修です。単なるゲームを行うものではなく、チームビルディングやPDCAの考え方を養うなど、目的に合わせたゲームをチョイスします。

たとえば、「ペーパータワーゲーム」は、各グループで決められた枚数の紙を用い、できるだけ高いペーパータワーを作るというゲーム研修です。

高いペーパータワーを作るために、作戦会議のうえで各自の役割分担を決めます。そして、実際にタワーをたて、完成したら振り返りを行います。

ペーパータワーゲームは、このようにPDCAの一連を経験させる研修となっています。チームビルディングの要素も含まれており、効果的な研修といえるでしょう。

PDCAを詳しく知りたい方は、「PDCAサイクルとは?基本のやり方と時代遅れと言われる理由を解説」をご参考ください。

社員研修の実施の流れ

社員研修を実施する一般的な流れは次のとおりです。

  1. 研修の目的・目標を設定
  2. 研修形式の決定
  3. 研修に必要な準備手配
  4. 講師やスタッフの決定
  5. 研修内容の決定
  6. 参加者の決定
  7. 研修資料の作成、配布
  8. 研修実施
  9. 研修の振り返り

OFF-JTであれば、対面で実施する場合とオンライン研修で行う場合では、準備が大きく変わります。オンライン研修では、配布資料を印刷して配布しないことが多く、配信環境があれば研修会場も不要です。その代わり、配信スタッフの配置、事前のテストなどオンライン研修ならではの準備が必要でしょう。

研修目的によっては、ウェブ会議ツールの厳選も重要です。

  • グループワーク機能

  • 録画機能

  • 動画共有機能

それぞれの機能の有無を確認し、選定しましょう。

動画の音声が出力できないウェブ会議ツールもありますが、Zoomの場合、「音声の共有」を正しく設定をすることで、動画の音声を出力することが可能です。

動画を共有する場合は、音声出力が可能なツールであるかを事前に確認しましょう。

研修効果をあげるためにすべきこと

研修効果を上げるために重要な振り返り。振り返りを行うには、研修スタッフの意見だけではなく、受講者の声を集めることが重要です。研修後のアンケートを実施することで声を集め、振り返りを行い、次の研修の改善につなげます。

アンケートの実施方法は、紙で行うほか、Googleフォームなどウェブ上で集めると効率的です。

(※参考)Google:「魅力的な フォームを作ろう

おすすめ社員研修サービス

おすすめ社員研修サービス

OFF-JTの外部研修や自己啓発で有用な社員研修サービス。eラーニングやオンライン研修の浸透により、受講者にとって利便性の高いサービスが普及しています。ここでは、おすすめの社員研修サービスを提供する企業を紹介します。

株式会社インソース

株式会社インソースは、東証一部上場の社員教育・コンサルティング企業です。講師派遣型、公開講座、オンライン研修のほか、eラーニングなど、社員研修をフルラインで提供しています。講師派遣型研修はカスタマイズ可能で、事前課題と事前アンケートを実施し、自社に最適な研修体系を構築することができます。

  • 価格:要問合せ

  • 特徴:優秀な講師陣、低価格・高品質

株式会社リスキル

株式会社リスキルは、階層別、テーマ別、職種別、業界別とあらゆるカテゴリの研修を600種類以上提供しています。

受講者に研修に必要な教材、備品一式を事前に送るなど、研修準備サポートも充実しているほか、研修管理システムによる研修分析や受講報告の管理も可能で、運営面の効率化を図ることができます。

  • 価格:要見積もり(ウェブサイトで全研修10秒で見積可)

  • 特徴:内容・人数・アレンジ問わず、すべての研修が料金一律

株式会社PHP研究所

株式会社PHP研究所は、1946年に松下幸之助が創設した出版を主体とした会社です。

研修動画コンテンツ「社員研修VAプラス」を提供しており、新入社員研修から管理職研修まで、1,200本もの研修動画を年間49,500円と低価格で使い放題です。課金が法人単位であるため、人数が何名であっても価格は同一で、人数が多いほど格安で利用できます。

動画素材を用いてグループワークを実施するのに最適なサービスです。

  • 価格:年間49,500円

  • 特徴価格が法人単位の課金でリーズナブル、階層別研修の動画素材が豊富

【まとめ】面白い研修なども組み込み、研修効果の高い社員研修体制を構築しましょう

本記事では、社員研修の内容や目的、種類のほか、プログラムの決め方や実施の流れ、おすすめ社員研修サービスを解説しました。

社員研修のなかでも、とくに階層別研修は、意識改革が必要な節目で重要な研修です。

オンライン研修やeラーニングなど、自社のやり方に適した方法を取り入れながら、面白い研修なども組み込み、研修効果の高い社員研修体制を構築しましょう。

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HR大学編集部
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