エニアグラムで実現する科学的タレントマネジメントの実践方法
- エニアグラムとは?
- 性格検査の歴史
- エニアグラムとは?
- エゴグラムとの違い
- ストレングスファインダーとの違い
- エニアグラムの9つのタイプ
- タイプとは?
- 全9タイプの特徴
- エニアグラムの活用方法
- チームビルディングへの活用
- 部下の性格を知る
- 上司の性格を知る
- 組織のタイプを知る
- 心理学と組織マネジメント
- 組織マネジメントにおいて心理学は常識
- 性格検査とタレントマネジメント
- タレントマネジメントシステムを活用しよう
- まとめ
- タレントマネジメントを実践するために
エニアグラムとは?
かつて日本では心理テストブームがありました。現在でも血液型で性格を判断することが度々行われています。性格検査というと少し怪しく感じることもあるでしょう。しかしエニアグラムをはじめとする性格検査は心理学研究から誕生しました。
性格検査の歴史
人間の心理を何らかの枠組みで判断することは古くから行われてきたことです。心理学では人の人格をパーソナリティと定義し、パーソナリティの類型化について研究が重ねられてきました。その結果、代表的な性格検査として矢田部・ギルフォード性格検査やエゴグラムといった性格を診断する検査が誕生したのです。
エニアグラムとは?
エニアグラムは、人間の性格を9つのタイプに分類する性格類型診断の一つです。エニアグラムは学術的には正確性が正式に受け入れられていない診断方法ですが、現代ではビジネスや人生相談などで幅広く受け入れられています。
エゴグラムとの違い
エゴグラムは、交流分析理論に基づいて心理学者のデュセイが開発した心理検査です。交流分析のC(子供の自我)、A(大人の自我)、P(親の自我)の3つの自我状態を基本的な概念として、5つのパーソナリティタイプを診断します。心理学研究の理論に基づいた性格診断の一つです。
ストレングスファインダーとの違い
ストレングスファインダーもビジネスでよく使われるパーソナリティ診断の一つです。ストレングスファインダーは、アメリカのギャラップ社が開発しました。WEBテスト形式で177問の質問に答えると、自分自身の強みがわかるという物です。性格診断というよりも、自分の強みを自分自身で知るための自己診断ツールとして活用されています。
エニアグラムの9つのタイプ
エニアグラムは診断により、人の性格を9つのタイプに分類します。9つのタイプとはどのようなものなのでしょう。
タイプとは?
タイプは、日本語では類型と訳されます。エニアグラムは診断により、性格、世界観や行動パターンにいたるまで9つのタイプで人の特性を分類して明らかにするのです。
全9タイプの特徴
エニアグラム研究所による全9タイプについてご紹介します。
①改革する人:高潔で、理想主義的なタイプ
②助ける人:思いやりがあり、人間関係を重視するタイプ
③達成する人:適応力がある、成功志向のタイプ
④個性的な人:内省的で、ロマンティックなタイプ
⑤調べる人:鋭く、知的なタイプ
⑥忠実な人:真剣に関わる、安全志向のタイプ
⑦熱中する人:忙しく、生産的なタイプ
⑧挑戦する人:パワフルで、積極的なタイプ
⑨平和をもたらす人:気楽で、控えめなタイプ
エニアグラムの活用方法
エニアグラムをビジネスに活用することで、組織づくりにおいて人間関係の改善を図ることができます。
チームビルディングへの活用
お互いのタイプを調べ、共有することでチームメンバーがお互いの性格特性を知ることができます。表面的にしか知らなかった互いの性格を知ることで、信頼関係を深めることもできるでしょう。
部下の性格を知る
部下のタイプを知ることで、部下が得意なことや苦手なこと、価値観を推測することができるようになります。どのように指導すればよいかが明確になるため、成果管理もしやすくなるでしょう。
上司の性格を知る
反対に部下は上司のタイプを知ることで、どのような時に助言を求めたらよいかなど、効果的なフォロワーシップのスキルが身につきます。
組織のタイプを知る
また、社員全員のタイプを集めれば会社としてのタイプ傾向がわかります。部署ごとに集計すれば部署のタイプ傾向がわかるでしょう。組織のタイプ傾向がわかれば、これからどのような人材を獲得すればよいのかも明らかになるはずです。
心理学と組織マネジメント
近年は、心理学を組織マネジメントに取り入れることが注目されています。そこにはどのような背景があるのでしょうか。
組織マネジメントにおいて心理学は常識
かつての大量生産時代では、管理者がラインごとに生産工程を管理することが中心的なマネジメント手法でした。しかし現代はモノづくりではなく、企画や設計などの知識労働が中心になっています。知識労働では、人間関係が生産性に影響を与えます。近年では、Googleが心理的安全性が生産性の高いチームづくりに必須であることを証明しました。現代では、組織マネジメントは作業工程の管理から人間関係のマネジメントへと移行しています。そのため、組織マネジメントにおいて心理学はもはや常識となりつつあるのです。
性格検査とタレントマネジメント
主に次世代リーダー育成を中心に、古くからアセスメントという形式で性格検査が行われてきました。潜在的に悪意のあるリーダーが社長になってしまった場合、会社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。そうした人的リスクを避けるために、タレントマネジメントでは性格検査を用いることが当たり前のように行われています。
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タレントマネジメントシステムを活用しよう
このように心理検査の診断結果を活用して配置や昇進・昇格を判断することもできます。一方で診断結果をひとりひとり比較するのは大変です。そこでタレントマネジメントシステムを導入すれば、診断の実施から集計、比較まで簡単に行うことができます。ぜひタレントマネジメントシステムの導入を検討しましょう。
▼「タレントマネジメントシステム」についてさらに詳しく
タレントマネジメントシステム15選!導入メリットや選定ポイントを解説
まとめ
日本企業では、評価が主観的になり、上司が部下を見た目や勘で判断してきました。しかしエニアグラムなどの性格診断を活用すれば、より客観的に人を見極めることができます。性格診断や性格検査を活用して、科学的なタレントマネジメントを実践しましょう。
タレントマネジメントを実践するために
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