人事制度コンサルタントとは?評価制度設計を依頼するメリットと依頼の流れ
- 人事制度コンサルタントとは
- 人事制度とは
- 人事制度コンサルタントとは
- 人事制度コンサルタントに必要な能力
- 人事制度コンサルタントに資格は必要?
- 人事制度コンサルタントに依頼するメリット・デメリット
- 依頼するメリット
- 依頼するデメリット
- 依頼する際の注意点
- 人事制度コンサルタントの選び方と依頼の流れ
- 人事制度設計コンサルタントの選び方
- 主な人事制度設計コンサルタント企業
- 人事制度コンサルティングの流れ
- 人事制度コンサルタントに依頼した事例
- 株式会社舞浜リゾートライン
- 株式会社アドウェイズ
- 不動産会社(従業員数約200名)
- 納得度の高い人事評価制度の構築をHRBrainコンサルティングで実現
- HRBrainコンサルティングの特徴
人事制度コンサルタントとは
まず、はじめに人事制度コンサルタントという仕事について詳しく解説します。
人事制度とは
人事制度コンサルタントについて解説する前に、人事制度について解説します。人事制度とは、評価や給与、勤怠、等級など人材に関する制度のことを指します。広義の意味では、福利厚生や研修なども人事制度に含まれます。人事制度の中でも重視されるのが、評価制度、等級制度、報酬制度です。
人事評価制度について、より詳しく知りたい方は「人事評価制度のつくり方 事前に把握しておきたいポイント」をご覧ください。
人事制度コンサルタントとは
人事制度コンサルタントとは、企業の人事制度に関する課題解決を行うコンサルタントです。さらには人事制度に関する課題解決を通して、経営戦略の実現や企業理念の浸透等を図ります。人事制度コンサルタントは、人事領域の中でも人事制度の構築・運用に特化しており、採用に特化した採用コンサルタントや育成に特化した人材育成コンサルタントなどもいます。
人事コンサルタントについてより幅広く知りたい方は「人事コンサルタントは必要?人事コンサルに依頼するメリットや選び方を解説」をご覧ください。
人事制度コンサルタントに必要な能力
人事制度コンサルタントに求められる能力は、一般的なコンサルタントに求められる能力と同じです。具体的には、
担当領域の知見
問題発見能力
論理的思考力
の3つです。人事制度コンサルタントとして、各種人事制度に関する知見が必要なことは大前提です。その上で、クライアントの問題の本質を捉える問題発見能力、問題に対して論理的に解決策を導き出す論理的思考力が必要となります。
人事制度コンサルタントに資格は必要?
人事制度コンサルタントになる上で必要な資格はありません。ただし、持っておくと有利となる資格があります。その代表的な資格を2つ紹介します。
社会保険労務士
社会保険労務士は労働法に関する専門家です。労務問題の解決や制度設計の際の法律遵守において力を発揮します。
中小企業診断士
人事戦略は経営戦略と密接に結びついているため経営に関する幅広い知識を有していると活躍できるでしょう。同様の理由で、経営学修士(MBA)もあると良い資格です。
人事制度コンサルタントに依頼するメリット・デメリット
資格が不要な人事制度コンサルタントに依頼するメリットはあるのでしょうか。ここでは、人事制度コンサルタントに依頼するメリット・デメリットと、依頼する際の注意点を解説します。
依頼するメリット
人事制度コンサルタントに依頼するメリットは2つあります。
専門家の知識と経験が活用できる
人事制度は一見作るのが簡単そうにみえますが、先々のことや不慮の事態までを見据えなければなりません。人事制度コンサルタントは多くの企業の人事の課題を知り、その解決方法を知っています。そのため、目先の課題解決だけではなく、長期的な目線に立った課題解決や、将来起き得る課題に対する事前対処をすることが可能です。
自社の不足している部分を補える
人事制度設計には、労働法に関する知識や人事に関するノウハウが必要です。ですが、自社内に適した人材がいない場合があります。そういった時に、人事コンサルタントを活用することで不足している部分を補うことが可能です。
依頼するデメリット
人事制度コンサルタントに依頼するデメリットは2つあります。
自社内に知見がたまりづらい
1つ目が、「自社内に知見がたまりづらい」ということです。人事制度は一度作って終わりの制度ではありません。作ってからも運用・改善が必要であり、自社内に人事に関する知見をためることが必要不可欠です。そのため、全てを頼るのではなく、自社に人事担当者を置きコンサルタントと二人三脚で進められる体制を作ることがおすすめです。
コストがかかる
2つ目が「コストがかかる」です。人事制度コンサルタントは専門的な知識が必要になるため、依頼コストは高くなりがちです。自社で新たに人事制度に精通した人材を採用した方が長期的にみて良い場合があります。
依頼する際の注意点
依頼する際の注意点として上げられるのは2つです。
依頼する前に課題と目的を整理する
1つ目が、依頼する前に課題と目的を整理することです。コンサルタントに依頼をする前に、どういった課題を解決したいのか、人事制度を作ってどういう目的を達成したいのかを自社内で整理しましょう。この部分が曖昧では、人事制度コンサルタントも的確な課題解決が出来ない場合があります。
コンサルタントと共に進める
2つ目はコンサルタントと共に進める、ということです。コンサルタントは専門家のため「丸投げしても大丈夫」と思ってしまうかもしれません。しかし、コンサルタントはあくまで人事制度の専門家であって、企業について一番知っているのはその企業の人事担当です。コンサルタントに依頼するときは、人事担当とコンサルタントの二人三脚で進めていくようにしましょう。そうすることで、自社にノウハウもたまりやすくなります。
人事制度コンサルタントの選び方と依頼の流れ
実際に人事制度コンサルを活用する場合はどのように進めたらよいのでしょうか。ここでは人事制度コンサルタントの選び方と、依頼してからの流れを解説します。
人事制度設計コンサルタントの選び方
人事制度設計コンサルタントの選び方のポイントは3つあります。
自社と同じ規模の企業の実績はあるか
まず、自社と同じ規模の企業のコンサル実績があるかを見ましょう。従業員50人の企業に対する課題解決方法と、従業員1,000人の企業に対する課題解決方法は異なります。そのため、自社と同じ規模の企業をコンサルした実績があるかは大切なポイントの1つです。
自社の目的にマッチしているか
自社の解決したい課題を深く分析し、その目的にマッチした提案があったかも1つのポイントです。伝えた課題から、自社でも把握できていなかった本質的な問題を発見し、それに対する解決方法の提案をしてきた企業からは効果的なコンサルを受けられる可能性が高いです。
先を見据えた提案か
先を見据えた提案ができているかも見極める1つのポイントです。人事制度は作って終わりではありません。むしろ作った後の運用からがスタートとも言えます。運用まで考えた提案がされているかは重要なポイントです。
また、企業規模は年数とともに変わります。多くの企業では増加していくでしょう。そこで、今だけではなく将来の企業規模も見据えた提案かどうかもチェックすると良いでしょう。
主な人事制度設計コンサルタント企業
人事制度設計コンサルティングを提供する企業を紹介します。数多く存在するため、ここで紹介する企業はごく一部になります。自社にあったコンサルティング企業を見つけるために、実際に調べて問い合わせてみると良いでしょう。
株式会社HRBrain
マーサージャパン株式会社
PwCコンサルテイング合同会社
株式会社日本能率協会コンサルティング
株式会社タナベ経営
株式会社リンクアンドモチベーション
人事制度コンサルティングの流れ
人事制度コンサルティングは大きく5つの段階に沿って行われます。
- 調査・分析
- 課題の設定
- 人事制度の設計・構築
- 人事制度の導入
- 運用サポート
1.調査・分析
はじめに現状の調査・分析を行い、企業の状態把握を行います。ここはコンサルに依頼する前に企業で行うべき部分でもあります。そうすることでコンサルタントは、企業の感じる課題から仮説を設定し、さらに深堀した調査・分析を行うことができます。
2.課題の設定
続いて、課題の設定です。調査・分析によってわかった事実から解決すべき課題を設定します。
3.人事制度の設計・構築
課題を設定したら、その課題を解決する人事制度の設計と構築に入ります。コンサルンタントに任せきりにするのではなく、人事担当も自社の事情を共有しながら二人三脚で進めていきましょう。
4.人事制度の導入
いよいよ人事制度を導入する段階です。導入においても、従業員への説明や、旧制度からの移行など、注意すべき点は多々あります。
5.運用サポート
人事制度の導入までのコンサルも多いですが、導入後の運用までサポートしてくれる場合もあります。人事制度は、運用してから課題が判明したり、中々制度が浸透しないなど、人事制度を新たに導入して全てが上手くいくことの方が少ないです。運用後までしっかりとサポートしてくれるコンサルティング企業を選ぶと良いでしょう。
人事制度コンサルタントに依頼した事例
実際に人事制度コンサルタントに依頼するとどのような成果が得られるのでしょうか。ここでは、人事制度コンサルタントに依頼した事例を紹介します。
株式会社舞浜リゾートライン
株式会社舞浜リゾートラインは、人材開発への注力を中期計画で定めたことから、人事制度の刷新に乗り出しました。その際に、パーソル総合研究所の人事制度コンサルタントを導入しました。コンサルティングはお仕着せの提案ありきではなく、常に企業の要望を引き出し、一緒に組み立てていくというものでした。その結果、構築した人事制度も自分たちで考えて作ってきたという自信につなげることができました。
コンサルタントが主導して進めるのではなく、企業をフォローすることで成果を上げた事例です。
株式会社アドウェイズ
株式会社アドウェイズは株式会社HRBrainの提供するタレントマネジメントシステムHRBrainを導入しています。システム導入に際して、他社事例等を踏まえ様々な提案が行われ、やりたいことを実現させることができました。また、導入後もアンケートの仕組みやデータ収集の方法等のサポートを受け、やりたいことをほぼ100%達成することができました。
システム導入の際に、コンサルを受けることでシステムを最大限活用し、企業のやりたいことを実現する事例です。
(参考)HRBrain「タレントマネジメント成功に欠かせないHRBrain。「人儲け」実現に向けた新たな取り組みと成果。」
不動産会社(従業員数約200名)
過去に人事コンサルタントのサポートによって導入した人事制度が上手くいっていなかったことから、新たに別の人事コンサルタント企業に依頼することで課題を解決した事例があります。
失敗に終わった人事コンサルでは、本質的な課題解決ではなく、やりたいことを具体化しただけに終わっていました。新たに依頼した人事コンサルでは、企業環境や組織状態を丁寧に分析することで、本質的な課題を抽出。企業に合う人事制度構築を行いました。その結果、構築した人事制度によって望んだ以上の結果を得ることができました。
同じ人事コンサルタント企業であっても、全く別の結果になるためコンサルタント企業選びは慎重にすべきという事例です。
納得度の高い人事評価制度の構築をHRBrainコンサルティングで実現
現行の人事制度に関してこのようなお悩みはありませんか?
「評価制度が上手く機能しておらず、運用が形骸化している…」
「評価者ごとに評価基準にバラつきがあり、社員から不満が出ている…」
「自社に合った評価制度をゼロから構築したいが、何から着手すればよいかわからない…」
人事制度コンサルティングを活用することで、自社にはない知見を取り入れながら、最適な人事制度構築が可能になります。
また、人事コンサルタントのサポートから新しく人事制度を導入したものの、制度の運用が上手く行かず、新たに別の人事コンサルタント企業に依頼することで、課題が解決した事例もあります。
人事制度に関する課題を感じた際には、一度HRBrain コンサルティングへの相談を検討してみてはいかがでしょうか。
HRBrainコンサルティングの特徴
業種・規模・目的に応じた100社100通りの柔軟な人事評価制度構築
評価制度は経営層と社員が対話するための共通言語であると捉え、お客様の「今」と「未来」に最適な制度設計を実現します。
制度構築だけでなく、制度定着まで中長期的に運用サポート
評価制度の構築だけで終わらず、制度の移行スケジュールの作成や制度説明会、評価者・被評価者研修に加え、制度の定着までをサポートし、組織の成長を生み出します。
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創業以来、累計導入社数2,500社以上※であるHRBrainシリーズ(タレントマネジメントシステム、組織診断サーベイ、労務管理クラウドなど)の運用支援をしています。あらゆる業種業態の成功事例・失敗事例を共有しながら、お客様とともに各社の特徴・ご要望に合わせた評価制度構築を提供します。
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