#人材管理
2024/08/21

テレワークでストレス限界の時の解消法。新入社員や家族もストレスに注意

目次

通勤時間や無駄な会議がなくなったにも関わらず、なぜストレスが限界に達しているのでしょうか。

今回はテレワークで感じるストレスとその解消法を、新入社員や家族持ちなど、それぞれの立場別にご紹介していきます。

テレワーク時に感じる主なストレス

テレワーク時の主なストレス

テレワークは「業務効率が上がる」「無駄な時間が削減できる」と言われていますが、テレワークだからこそ発生するストレスが存在します。

そのストレスは、新入社員や一人暮らし、家族持ちなど立場によって違いがあり、状況を理解しない限り解消はできません。

まずは、立場別にテレワーク時に感じる主なストレスをご紹介します。

新入社員の抱えがちなストレス 

新入社員は、まだ職場での人間関係は構築できていない状態です。

そんな中、テレワークを行うと次のようなストレスを抱えている可能性があります。

  • 相談できる相手がいない

新入社員からしてみれば、ちょっとした相談をするだけでもハードルが高い状態です。
気軽に相談できる状況を作ってあげなければ、悩みを抱えたまま仕事を行うことになり、ストレスが溜まってしまいます。

  • 会社に貢献できなくてつらくなる

新入社員は「早く会社の役に立ちたい」と思っているはず。しかしテレワークになると、コミュニケーションがうまく取れず、なかなか成果が出せない新入社員も出てきます。
「会社に貢献できている」という実感を持たせなければ、自分の存在価値にストレスを感じてしまうでしょう。

一人暮らしの社員が抱えがちなストレス

一人暮らしのテレワークは「孤独」との戦いです。家族がいない分、会話をする機会がないため、発散できずにストレスが溜まってしまいます。

  • 孤独感

職場に出勤すれば仕事の話だけではなく、雑談がでます。しかしテレワークだと雑談が難しく、コミュニケーションをする機会が激減。
結果、仕事でもプライベートでも会話をする機会がなく、コミュニケーション不足に陥ってしまいます。

  • オンオフの切り替えができない

一人暮らしだと仕事をしている環境と生活している環境が同じになります。
オンオフの切り替えができず、ずっと仕事モードになってしまうため、ストレスを抱えてしまいます。

家族との関係で生じるストレス

家族がいる状態でテレワークになると、1日中家族と時間を過ごすことになります。
家族がいることで仕事が捗らなくなり、ストレス抱え込むことになるのです。

  • 集中力が落ちる

仕事中に話しかけられたり、生活音がしたりと、家族が原因で仕事への集中力が落ちてしまいます。
「邪魔しないでくれ」と家族に注意をすると、今度は家族との関係が悪くなり、ストレスが限界に達してしまう場合もあります。

  • 家事・育児によるストレス

職場に出勤していればやることはなかった家事や育児も、テレワークだからと言う理由でやる機会が増える場合があります。
仕事をしつつ家事・育児を任されることで、落ち着く時間がなくなり、ストレスを抱える状態になってしまいます。

主婦が抱えがちなストレス

夫がテレワークで働くと、家にいる主婦の方もストレスを抱えることになります。たとえば次のようなものです。

  • 物音に気をつかう

夫が家でテレワークをしていると、会議中に物音を立てないように気をつかうことも多いはず。
また、子どもの遊んでいる音や声も邪魔にならないように注意をしないといけないので普段通りの生活が送れなくなります。

  • お昼ご飯が面倒

普段、夫がいない時は残り物などで済ませていたご飯を、夫の分まで作らなければならなくなります。
主婦からすると家事はなるべくやりたくないもの。家事が増えることはストレスを増やす原因となります。

テレワーク時に感じるストレスの原因

テレワークのストレス原因

テレワーク時に感じるストレス原因は、人それぞれです。
原因を知ることが解消法にも繋がるので詳しく見て行きましょう。

作業環境が整っていない 

自宅でテレワークをしているとプライベートの環境と変わらない状態で仕事を行う事になります。そのため仕事に集中できず、なかなか仕事が進まないことがあります。

また、テレワークで仕事をしているときに家族から話しかけられたり、育児をしたりとだとなおさら仕事は進みません。

仕事の空間作りや、仕事とプライベートの時間をハッキリするなどの対策が必要になります。

コミュニケーション不足

新入社員などの若手社員は、テレワークでコミュニケーション不足に陥りがちです。上司や同僚との人間関係が構築できていない分、若手から声をかけづらいため、疑問や悩みがあっても誰にも相談できず一人で抱え込んだ状態になります。

コミュニケーションツールなどを導入し、テレワークでも「今ちょっといいですか?」と声をかけやすい環境を作ることが大事になっていきます。

さらにテレワークのコミュニケーションについて詳しく知りたい方は「テレワークのコミュニケーションを活性化させた事例やおすすめツール 」をご確認ください。

自分自身で時間を管理しなければならない

テレワークになると、監視の目が届きにくい影響もあり、従業員が自ら集中できる環境を整えつつ、スケジュールを立てて作業しなければなりません。

職場に出勤していれば、上司や同僚と一緒に仕事をしながら勤務時間内に仕事を終えていました。しかし、テレワークはそうもいきません。自己管理が苦手な従業員にとっては、いつまで仕事をやっていいのかわからず、オンオフの切り替えができなくなってしまいます。

テレワークのストレスが限界のときの解消法

テレワークストレス解消法

テレワークのストレスはどうすれば解消できるのでしょうか。
ストレスが限界に達する前に今すぐできるストレス解消法をご紹介します。

雑談ができるチャットグループを作る  

チャットツールを導入している企業であれば「雑談グループ」を作るとよいでしょう。

雑談ができる環境を整えていることで、テレワークでも雑談ができるようになり、ストレスの発散ができるようになります。

また上司や同僚とも雑談でコミュニケーションを図ることで、人間関係も構築できます。

さらにテレワークにおける雑談の重要性をて詳しく知りたい方は「テレワークの雑談は重要!在宅勤務のコミュニケーションを活性化する方法」をご確認ください。

自宅に作業スペースを作る 

自宅にテレワーク用の机やイスを置いて作業スペースを設けることで仕事に集中できる環境を整えることができます。

「この場所に来たら仕事をする」という場所を作ることで、オンオフの切り替えがしやすくなるためです。

昇降スタンディングデスクを使用する 

デスクワークをしていると、座ってばかりで腰が痛くなったり、時には眠くなったりしまいます。そんな時は、昇降スタンディングデスクがおすすめです。

昇降スタンディングデスクは立ってでも作業ができるよう設計されたデスクです。「腰が痛い」「眠くなってきた」という時は立って作業をして、疲れてきたら座って作業もできます。気分転換にもなるのでストレス軽減に効果的です。

パーテーションを設置する 

自宅の作業スペースにパーテーションを置くとでプライベートの物が視界に入らなくなるので、集中力が上がりやすくなります。

また、WEB会議をする時に背景をパーテーションで隠せるのでプライベートを見られたくない方にはおすすめです。

テレワークのストレスへの対処法

テレワークストレス対処法

企業としてもテレワークを導入する過程で従業員のストレス解消を考慮しなければなりません。
ここからは、企業が取り組むべきテレワークのストレスへの対処法をご紹介します。

1on1ミーティングの実施 

1on1ミーティングとは1対1の面談のことです。WEB会議で発言しづらかった従業員が、上司に直接相談できる機会を作ることで、ストレスの軽減になります。

面談時は業務報告だけでなく、雑談も交えながら、普段の業務で感じた良い点も拾ってフィードバックを行うとよいです。そうすることで従業員のモチベーションも保つことができます。

さらにテレワークのコミュニケーションについて詳しく知りたい方は「1on1で話すこととは?意味のある1on1にするためのテーマ例と話し方のポイント 」をご確認ください。

ビデオ会議の常時接続

部門やチーム単位でビデオ会議に常時接続することで、出勤時と同様「全員が同じ空間に居る」イメージが保てます。

また常時繋がっているため、質問があればその場で話ができるので「わからないことがあればすぐに聞くことができる」という安心感を与えることが可能です。

オンライン懇親会の実施

オンライン上での懇親会も有効です。

謎解きや宝探しなどのゲームを実施したり、オンライン飲み会を行ったりと、定期的にオンライン上で交流できる場を提供するのです。

気兼ねなく雑談ができ、上司や同僚とも交流ができるので、従業員のストレス解消になります。

【まとめ】テレワークのストレス解消は早めの対応を

テレワークで通勤時間や無駄な会議がなくなったことで、ストレスが減ったと思われがちですが、実はストレスが限界に達している従業員もいます。

新入社員は「相談ができず」ストレスを感じ。一人暮らしの従業員は「孤独」でストレスを感じ。家族がいる従業員は「仕事に集中できず」ストレスを感じているのです。

それぞれの立場で抱えているストレスに向き合って、企業としてストレスを解消できる方法を実施してみてはいかがでしょうか。

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HR大学編集部
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