【新卒・中途版】面接前に要チェック!面接でよく出る質問と答え方
- 面接で良く出る質問・答え方のポイント
- 「自己紹介と、自己PRをしてください」
- 「志望動機を教えてください」
- 「長所と短所を教えてください」
- 「転職・退職の理由を教えてください」
- 「キャリアプランは、ありますか」
- 「他の企業の選考状況を教えてください」
- 「他に何か質問はありますか」
- 第一印象で面接官の心をつかむには
- 第一印象が大事!
- 服装・髪型(見た目)について
- 話し方・行動について
- 答えにくい質問・その意図と答え方のポイント
- キャリアアップ転職の場合
- 給与・残業などの質問について
- マネジメント経験などについて
- 会社へ入る時から出るまで
- まとめ
面接で聞かれる質問は、「自己紹介」・「志望動機」などのよく出るものから、想像もしていなかった答えにくい質問などと様々です。質問の意図や答え方のポイントを知り、対策することで、不安を解消し面接に備えましょう。
また、「初めの数秒間で第一印象の8割が決まる」と言わていますが、その理由や、対策として好ましい服装・見た目の印象などについても解説していきます。
新卒・中途採用それぞれに役立つ内容です。
面接で良く出る質問・答え方のポイント
面接を受ける際は、答えを前もって準備しておきたいものです。まずはよく出る質問からその質問の意図や答え方のポイントについて知っておきましょう。
「自己紹介と、自己PRをしてください」
【自己紹介の質問の意図】
話し方・表情・会った瞬間の印象を見ています。
また前もってしっかり準備・練習しているか、簡潔にスムーズに答えられるか。面接に向かう姿勢といった基本的なことを見ています。
【自己紹介の答え方のポイント】
「明るく・ハキハキ」好印象になるよう心掛ける
名前や経歴を簡潔にまとめて話す
話すときは、面接官を見る。聞きやすい声の大きさで、強弱をつけて話す
しゃべるスピードは早すぎず、遅すぎず
自分の良さを知ってもらうための、簡単なエピソードなどを用意する
【自己PRの質問の意図】
自己紹介とほぼ同じですが、そのほかに自分の良さを理解していて、それを伝えることができるか(アピールできるか)を見ています。
【答え方のポイント】
新卒採用の場合
学生時代のエピソードや頑張ってきたことなど、面接官にもっと聞きたいと思われるような話を用意する
話が楽しい、一緒に働きたいと思われるような話しをする
「前向き」・「頑張り屋」・「粘り強い」など企業にとって必要な人材だと思われる内容の話をする
面接官が話している時は顔を見てうなずく
中途採用の場合
新卒とは違い、「即戦力になること」が求められています。
前職で身に着けた資格やスキルをアピールする
入社してすぐにどんな仕事ができて、いかに戦力に成りえるかをアピールする
経験を積んだことによって、協調性やリーダー気質も優れていることをアピールする
「これができる」「すぐ仕事に取り掛かれる」と言うだけでなく、それを理由づけられる興味深いエピソードなどを用意しまする
自己紹介・PRは、第一印象を左右するとても大切な項目です。事前に準備し、充分な練習をしておきましょう
「志望動機を教えてください」
【質問の意図】
基本的にはこの会社に入社したいという気持ちがどれだけ大きかを知りたいのです。質問の内容によって少しニュアンスが変わるので、それをしっかり見抜くことも大切です。
ここで、質問の例と聞きたい事を見てみましょう。
志望動機は何ですか:企業選びの軸がききたい
入社したらどんな仕事をしたいですか:取り組みたい具体的なことを知りたい
将来の夢や、キャリアプランがありますか:向上心や計画性があるかを知りたい
この業種を選んだ理由は何ですか:仕事選びの軸をききたい
会社選びの軸を教えてください:会社のことをしっかり調査した上で応募しているのかを知りたい
質問の意図がそれぞれで違うことが分かります。
面接官が何を知りたいのかを、質問の内容でしっかり見抜き、入社したい気持ちを伝えることが重要です。
【答え方のポイント】
面接官が何を聞きたいか、見抜けるようにする
「自分のやりたい事」と「求人内容」が一致してることを説明する
将来の夢やビジョンが「企業理念・ポリシー」・「企業目標」と関連付けた答えにする
向上心とやる気があることをアピールする
職種・企業選びに一貫性があり、真剣に調査していることをアピールする
受ける企業のことを良く調べ、把握しておく
志望動機に関する質問は、「企業のことを分かった上で入社希望しているか」・「実際に入社したら何ができるのか」を見るとても大事なものです。しっかりと調査し、自分の考えをまとめておく必要があります。
「長所と短所を教えてください」
【質問の意図】
自分の事を客観視できているか、理解できているかを見ています。また、社風に合っているか、実際に一緒に働けるかなど、性格や相性を見ようとしています。
長所では性格・気質の良さをアピールし、短所では向上心や前向きな所があることをアピールしましょう。
【答え方のポイント】
性格・気質・協調性など一緒に働きたいと思ってもらえる内容にする
短所ではキチンと自分の良くない所を理解(客観視)できていることを説明する
短所の内容は、必ず今後改善したい・前向きに考えていると言った良い方向への話で締めくくるようにする
自身の良い所も悪い所も理解して、前向きに改善できる。つまり、柔軟性や協調性があり、人材として伸びしろがあると思われるような内容にする
「転職・退職の理由を教えてください」
中途採用の面接では、なぜ前の会社を退職したのかを聞かれることが多いです。
【質問の意図】
この会社もすぐに辞めてしまわないか、長く働き続けられそうかということを見ています。
【答え方のポイント】
退職理由が不平不満や後ろ向きな理由だったとしても「前向きな言い方」に変える
その理由から、今後の目標や「入社したい意欲」へ関連づけた内容にする
企業と人材には相性も関係します。この会社なら大丈夫だということをアピールする
「キャリアプランは、ありますか」
【質問の意図】
長くこの会社で働けそうか・向上心があるかなどを見ています。
キャリアプランを聞くことによって、「夢や目標」が何なのか、数年後にどうなりたいと思っているのかなどを知りたいのです。面接官はその希望が自社で叶えられるか、そのために前向きに頑張れる人材かを見ています。
【答え方のポイント】
入社したら実現できそうなプランを考える
「何年後にどれくらい」といった具体的な内容にする
今までやってきたスキルが活用でき、さらに上を目指せることをアピールする
プランを実行するための具体的な方法や実際に頑張っている事を説明する
そのプランが「企業理念や目標」と一致していて、面接官に応援したいと思われる内容にする
「他の企業の選考状況を教えてください」
【質問の意図】
企業選びに一貫性があるのかを見ています。また内定を出した際、実際に入社してくれるかどうかを知ろうとしています。
ほとんどの場合、実際にどの企業に落ちたのか、他で内定をもらえているのかを知りたいわけではありません。正直に落ちてる企業名などを全て言う必要はないでしょう。
【答え方のポイント】
企業選びに一貫性があることを説明する
他社の話から、この会社が「第一志望」だということをアピールする
最終選考に残っている・内定がもらえそう等といった前向きな結果は素直に伝える方が良いでしょう
「他に何か質問はありますか」
【質問の意図】
質問内容から入社したいという意欲や興味深さを見ようとしています。ほとんどの場合、面接終盤にこの質問がされますが、「もっと知りたい」「まだ面接官と話をしたい」と思っていることをアピールしましょう。逆質問は最後のアピールの時間だといえます。
【答え方のポイント】
企業のHPや自分で調査すれば分かるような質問は避ける
具体的な質問にして、入社後のことを良く考えている点をアピールする
前向きな意欲が感じられるような質問にする
掘り下げた質問をすることによって、企業のことを良く調査していることをアピールする
【好ましい逆質問の例】
「今までこのようなスキルを磨いてきましたが、御社に入社できるとして、もっと勉強しておいた方が良いことはなんですか?」
「今日の面接で、私がもっと頑張らなければならないと感じたことがあれば教えていただきたいです。」
「入社できたら、成果を出してリーダーや管理職につきたいと考えていますが、御社の評価制度や昇進制度がありましたら、教えていただけますか。」
逆質問の際は、人柄・気質・コミュニケーション力も現れやすいといえます。最後に面接官に好印象が残るよう心掛けます。また、「特に質問はありません」という答えは好ましくないので気を付けましょう。
逆質問がどうしても浮かばなかった場合の好ましい言い方は
「貴重な面接時間で多くのことを知れたので、今は特に思いつきません。」
「事前に自分なりに御社について、調べてきたので特にありません。」
と言い換えると良いでしょう。
また、実際に面接官が答えにくいような質問は避けましょう。
第一印象で面接官の心をつかむには
ここでは「初めの数秒で結果が決まる」と言われる第一印象について掘り下げて見ていきたいと思います。これは面接だけでなく、色々な場面においてとても重要なことなので、しっかり押さえておきたいものです。
第一印象が大事!
第一印象が大事ということを「メラビアンの法則」にもとづいて説明します。面接官の心をつかむには何が必要なのでしょうか。
【メラビアンの法則とは】
メラビアンの法則とは、1971年にカリフォルニア大学の心理学者「アルバート・メラビアン」が提唱した概念です。人は「コミュニケーションの際にどのような情報に基づいて印象を判断するのか」について実験した結果をまとめたものです。
三つの要素があります。
視覚情報
態度や表情、目線やしぐさといった、見た目から受け取れる情報のこと(55%)
聴覚情報
話している声の大きさやトーン、話す速さや話し方のこと(38%)
言語情報
相手の話している内容や言葉そのもの(7%)
この数字にも出ている通り、人は「言葉」の内容よりも「表情」や「話し方」によって印象が左右されていることが分かります。
面接において、「初めの数秒で決まる」ということが、この法則でも証明されているといえるでしょう。
服装・髪型(見た目)について
新卒採用の面接においては、リクルートスーツが無難だといえます。特殊なファッション業界や美容関係の企業・服装に指定のある場合などは別として、「目立つ」「印象付ける」服装や髪形は避けた方が良いでしょう。
面接官によっては、協調性がないと判断する場合があります。見た目については、第一印象として「好感度」を一番に考えることが大切です。
清潔・清楚
整った・顔が明るく見える髪型
しわの無いシャツ
汚れていない靴や鞄
短く清潔感のある爪・ひげ
中途採用においては、新卒採用の面接に必要なポイントに加え、「ビジネスマナーが身に付いていて」「TPOをわきまえている」といった社会人としての、信頼や安心感を与えられるような服装・髪型を心掛けましょう。
話し方・行動について
見た目の次に大事なのが、話し方・行動(しぐさ)などについてです。
「メラビアンの法則」でも分かるように、質問の「答えの内容」も大切ですが、「答え方」がとても重要です。
【「答え方」の悪い例と良い例】
見た目の次に大事なのが、話し方・行動(しぐさ)などについてです。
「メラビアンの法則」でも分かるように、質問の「答えの内容」も大切ですが、「答え方」がとても重要です。
例えば、「コミュニケーション能力はありますか?」という質問に対して
Aさん:うつむいて、小さい声で「人とコミュニケーションを取るのは得意です」
Bさん:明るい表情で、ハキハキ大きな声で「コニュニケーションを取るのはは少し苦手です」
この二人を比べて、多くの場合、面接官は接客係りとして「Bさんを採用」するでしょう。このように、面接の際は、言葉の内容よりも「話し方」で判断されることが多いのです。
面接の質問に答える際は以下に注意しましょう。
質問者が何を聞きたがっているのかを一番に考える
分かりやすく簡潔にまとめる
眼を見て自分の説明が伝わっているか、反応を確認しながら話す
【第一印象で気を付けるポイント】
ドアをノックして、「どうぞ」と言われてから開ける
静かにドアを閉める
ドアを閉めるとき、面接官に背中を向けない
明るい表情でまっすぐ面接官に向かう
大きめの声で「名前」「よろしくお願いいたします」ハキハキと言いう
緊張していても、常に明るい表情を心掛ける
「おかけください」と言われるまでは座らない
座る際は背筋を伸ばし、背中を付けずに浅く腰かける
膝の上にきちんと手を揃える
落ち着いて面接官としっかり向き合う
悪い印象を残してしまう話し方・行動の例
語尾を「でーす」・「まーす」とのばす
話し出すときに「えーと」・「まぁ」などとつける
キョロキョロしたり、落ち着きのない態度
オーバーすぎる身振り・手振り
貧乏ゆすり
入室して椅子に座るまでの時間で、視覚情報・聴覚情報のほとんどが決まるのです。第一印象が良ければ、その後の質疑応答についても好印象を残すことができます。しっかり練習を重ね、自信を付けておきたいところです。
答えにくい質問・その意図と答え方のポイント
よく出る質問をみてきましたが、時々答えにくい「意表を突いた質問」をされる場合があります。その質問の意図や答え方につてもポイントもおさえておきましょう。
【答えにくい質問の例】
ブラックホールについてどう思いますか?
あなたを動物にたとえると何ですか?
一社も内定がもらえなかったらどうしますか?
今日の面接の自己採点は何点ですか?
などがあります。
質問の意図は、意表を突く出来事が起きた際に、どう対応するかを見ています。頭の回転力・機転が利くか・対応力などを見ています。つまりコミュニケーション能力を見ようとしているのです。
【答え方のポイント】
困った顔をしない
黙り込まない
分からないときは正直に「分かりません」と言う
「面白い質問だ。会話を楽しもう」という前向きな気持ちで答える
なぜそう思ったかの理由で自分の良さをアピールする
このような質問はチャンスだととらえ、慌てずに堂々と答えるように心掛けましょう。
キャリアアップ転職の場合
給与・残業などの質問について
キャリアアップの転職面接では、給与や働く時間・役職などといった業務的な話をする場合があります。自身のこれまでの成果・スキル・資格などを事前にまとめておきましょう。また給与アップに繋がる、企業に貢献するために考えた具体的な企画や開発の資料を準備することも有効だといえます。
マネジメント経験などについて
リーダー職や管理職に転職希望の際は、これまでの「マネジメント経験」を問われることが多いでしょう。企業にとって部下をまとめる能力があるか、リーダーにふさわしい人材かを判断できる経験談や、具体的な成果が説明できるように準備をしておきましょう。
会社へ入る時から出るまで
ここまで面接で気を付けることについて、取り上げてきました。しかし面接の時だけではなく会社に入るときから、出るまで気を抜かないように注意しましょう。
企業によっては受付の際の態度などを重視してみている場合もあります。あえて、「気を抜いた普段の顔」を見ようとしています。常に礼儀正しく失礼のないよう心掛けましょう。
面接前の「化粧室」で、たまたま会った人が面接官だったなどという事例もあります。
まとめ
今回は、面接でよく出る質問や、質問の答え方について説明しました。
面接ではまず「第一印象」が重要だという事
清潔感のある服装や髪型
明るい表情やしぐさ
質問の意図を理解しコミュニケーション能力が高いと思われる答え方
意表を突いた質問にも慌てず対応する
次に「事前の調査と準備」が大事だという事
自分の性格・やりたい仕事・スキルをしっかり理解する
募集している人材に自分が当てはまるか見極める
やりたいことを叶えられる会社かどうかを見極める
調査を行ったうえで企業選びをする
面接に向けて準備と練習をする
これらを万全にすることによって、「自信と安心」が生まれその結果、面接の際に「好印象な態度」として現れるのです。