
多大な労力と時間を大幅に削減。 迅速に課題を抽出し、 改善アクションを明確化した方法とは?
株式会社ひろぎんホールディングス 経営管理部 人事総務グループ グループ長
中丸 紀賢 様
株式会社ひろぎんホールディングス 経営管理部 人事総務グループ 人事企画課 課長
上田 一範 様
株式会社ひろぎんホールディングス 経営管理部 人事総務グループ 人事企画課 課長代理
松本 和也 様
株式会社ひろぎんホールディングス 経営管理部 人事総務グループ 人事企画課
友塚 恵美 様
- 金融
- 1001名~
- 評価の納得度を向上させたい
- 従業員エンゲージメントを向上させたい
- 組織診断サーベイ
HRBrain導入開始:2023年12月01日
多大な労力と時間を大幅に削減。 迅速に課題を抽出し、 改善アクションを明確化した方法とは?
- 課題背景
- 手作業による従業員エンゲージメント調査に多大な労力と時間が掛かっていた
- 調査から分析、改善に至るまでの体系的な仕組みを構築できていなかった
- 打ち手
- スピーディーかつ正確に調査・分析を行えるシステムをHRBrainと協力して構築
- グループ会社の職場ごとで活用できるように設計してシステムを最適化
- 効果
- 労力と時間を削減し、課題解決に有効なシステムを運用できるようになった
- 現場の当事者意識が高まり、従業員エンゲージメントへの理解が深まった
Q. 「ひろぎんホールディングス」の事業内容を教えてください。
中丸様:
当社グループは、2020年10月に持株会社体制に移行しました。以降、従来の「銀行」「金融」という枠を越え、お客さまの幅広いニーズや課題に対応できる「地域総合サービスグループ」として、地域の活性化や新たな事業・サービスの創出に向けて事業を展開しています。

手作業による多大な労力と時間が大きな課題に
Q. EX Intelligenceを導入する前に抱えていた/解決していきたかった課題を教えてください。
松本様:
従業員エンゲージメントの向上は、企業の持続的な成長に欠かせない重要な要素であるという考え方のもと、当社ではこれまでも従業員エンゲージメント調査を実施していました。
ただ、調査結果の集計や分析報告などを手作業で行なっていたため、多大な労力と時間が掛かってしまうという点で課題を抱えていました。
多大な労力と時間が掛かることに起因して、具体的には大きく3つの人事課題がありました。
まず1つ目は「組織状態の分析を迅速に行えていないこと」です。どうしても集計等に時間が掛かるため、タイムリーな状況を把握できておらず、ようやく把握できた時には、すでに調査の実施から時間が経っているなど、分析まで素早くできていない状況にありました。
2つ目は「改善アクションの検討・実施に注力できていないこと」です。これも同様に、集計や分析に手間が掛かることで、改善に向けた具体的なアクションの立案や実行に十分な力を注ぐことが出来ていませんでした。
最後に、3つ目が「施策効果の検証が十分でないこと」です。前段のプロセスに労力や時間が割かれ、一連の調査・分析や施策に対する効果の検証結果をなかなか出せずにいました。
これら3つの課題に対して、組織状態をリアルタイムで把握し、具体的かつ的確な改善アクションをスピーディーに実践し、そこから体系的な効果検証を継続していくための改善策を模索していました。
中丸様:
これまでは中期計画を策定するタイミングで、前年の調査を実施していましたが、その頻度で現場にフィードバックするのは少ないと感じていました。本来であれば、毎年実施することが理想だと考えていたので、無理なく継続できる仕組みが必要だと考えていました。
Q. EX Intelligenceを選んだ決め手(提供サービス、営業の印象、サポート体制など)を教えてください。
松本様:
一番大きなポイントは「設計の自由度の高さ」です。
システムを使って多角的な分析ができるだけでなく、ピンポイントで必要な調査もできるという点にメリットを感じました。
具体的には、属性別の配信や設問のカスタマイズができるところです。
例えば、新卒入社の社員に向けて調査を実施するなど、目的に応じて対象を絞ることができるうえに、その分析結果も非常に見やすかったです。そして、分析結果をもとに改善点の抽出もしやすかったので、結果を一覧して比較することも以前よりも容易になりました。さらに、360度評価が同じシステム上で活用できる点も決め手でした。
また、サポート面で安心できたことも決め手として大きかったです。
EX Intelligenceの導入時は、当社の運営チーム体制が変わったタイミングでもあったので、HRBrainさんにはいろいろとご不便をお掛けすることもあったかと思うのですが、丁寧にサポートしていただけてとても助かりました。
友塚様:
ほかにも、システムとしての「使いやすさ」も魅力でした。説明ガイドを見なくても、感覚的に操作ができるというのは、運用・管理をするうえで重要なポイントでした。
中丸様:
これまで挙がったポイントやコスト面も含めて、様々な項目で比較検討をした結果、総合的に見てEX Intelligenceを導入しようということになりました。

課題の細分化と可視化に成功し、効率も大幅にアップ。
Q.サーベイ実施後、導入前に抱えていた課題の解決状況はいかがですか。
松本様:
これまで苦労していたサーベイ結果の集計を迅速に処理できるようになりました。
さらに、必要なデータをタイムリーに得られるうえに、どこに課題があるのかが高い精度で分析できるようにもなりました。
各グループ会社や営業店、本部など、それぞれが抱える個別の課題も可視化できるようになり、改善に向けたアクションまで考えられるようになったことも大きな成果です。
また、社内だけではなく、例えば、金融といった業界ごとの比較もしていただいたので、改めて自社の状況や現在地をしっかり把握できるようになったと実感しています。
上田様:
当社は、ひろぎんホールディングスというグループのもとに銀行や子会社があって、例えば銀行であれば “営業店”や“部” という単位で考えると、百数十の職場があります。その職場ごとのエンゲージメント調査の状況がわかるようになったのは、非常に大きな成果です。
職場ごとに在籍している所属長は、一人ひとりが経営者のような目線を持っているので、調査結果に対する関心は当然高いですし、従業員の状況や課題をタイムリーに把握できていることがすごく重要です。その中で、改善に向けたPDCAを素早く回せるという点でも、とても使い勝手の良いシステムだと実感しています。
Q.EX Intelligenceの運用で「ここが変わった!」というポイントはありますか。
松本様:
先ほどの課題解決にも通ずるのですが、やはり課題の抽出・分析が正確かつスピーディーにできるようになったため、グループ全体で従業員エンゲージメントに対する理解がより深まりましたし、現場のみなさん一人ひとりの関心も高まったのではないのかと考えています。
さらに、各職場に分析結果をフィードバックをしていく中で、どこに課題があって、今後どのようにしていくべきかという話し合いも含め、社内コミュニケーションもより活発になりました。
中丸様:
EX Intelligenceを導入したことで、調査や分析に掛かる労力や時間が大幅に削減することができ、さらに抽出した課題から必要な部分を掘り下げるというところまで、一貫してタイムリーにできるようになったのは、一番大きく変わった点だと思います。
分析に関しても、例えば性別・年代・役職ごとで、目的に応じてデータを抽出できるのは特に画期的でした。
現場の一人ひとりが、より自分事化して行動できるように
Q.人事以外の経営や現場から、どのような反響がありましたか。
松本様:
これまでは数値を示す時に「全社」という大きな単位になっていたので、現場の社員がなかなか自分事化しづらいという課題がありました。
現在では「各職場ごと」という細かい単位に分けて、それぞれに具体的な数値を示すことができるようになったので、現場の一人ひとりが自分事化しやく、課題解決に向けて自分たちでさらに良くしていこうという動きが生まれました。
さらなる成長に向けて、従業員エンゲージメントをより強固に
Q.今後、EX IntelligenceやHRBrain(360度評価)を活用してどのようなことを実現していきたいですか。
友塚様:
ひろぎんホールディングスの行動規範のひとつ「働きがい」の向上という項目の中で、「誰もが健康で明るく働きがいのある企業グループをつくります」と打ち出しているのですが、まさに文字通りグループ全社で一丸となって実現できるように取り組んでいきたいです。
組織サーベイの中で新たな目標も設定しているので、一人ひとりにしっかりと浸透しているか、具体的なアクションに落とし込めているかなどの状況もタイムリーに把握しながら、より着実に、スピーディーに推進していきたいと考えています。
上田様:
お客さまに継続してより良いサービスをご提供するためにも、ひろぎんホールディングスのパーパスや経営理念、企業文化をグループ間でしっかりと共有することは非常に重要です。これからもEX Intelligenceや360度評価を活用しながら、私たちも含めて、一人ひとりの意識と行動をより強固なものにしていきたいと思います。
中丸様:
当社は金融機関として140年以上の歴史があり、人事制度や社員教育に関しては、これまでもある程度の水準は満たせていたと思うのですが、さらなる成長に向けてまだまだできることはあると考えています。
そのためにも、現場の力や意識の強化は最重要項目のひとつだと捉えているので、今回導入したシステムを活かして、より一層力強く推進していきます。

Q.HRBrainのサービスはどのような企業におすすめですか?
友塚様:
会社全体としてはもちろん、部署や支店など、それぞれの職場単位の細かい課題までしっかりと可視化して、具体的な改善アクションに落とし込みたいという企業様ですね。また、グループ会社間での一体感を醸成したい企業様にもおすすめです。
上田様:
新しいシステムを検討する時、本当に導入できるのか不安でなかなか踏み出せない担当者様もいらっしゃると思います。HRBrainさんは、優れたシステム設計だけではなく、そういった不安に対しても手厚く丁寧にサポートしてくださるので、ぜひ一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
※掲載内容は、取材当時の2024年11月時点のものです。