事業拡大のなか、 組織の見える化で最適配置を目指す
ヤマト住建株式会社 人財戦略マネージャー 人事部 上席課長
黒木芳基 様
- 不動産・建設
- 301~1000名
- 人材データを一元管理したい
- 人材データの分析・活用を行いたい
- タレントマネジメント
- 人事評価
HRBrain導入開始:2021年05月01日
事業拡大のなか、 組織の見える化で最適配置を目指す
- 課題背景
- 企業規模拡大に伴う従業員の増加で、紙上での人事管理に限界を感じていた
- 従業員管理に関する資料の保存場所や管理者があいまいだった
- 属人化した作業やデータの可視化により人事業務を効率化したかった
- 打ち手
- HRBrainの導入、紙面からブラウザでの従業員データ入力に切り替え
- トラブルの際、サポート体制の充実したHRBrainのヘルプデスクに連絡
- 従業員データにオリジナル項目「縁がある土地」の追加、新規出店の際利用
- 効果
- エリアごとの人数の比較が容易になり人員不足に気づくきっかけとなった
- 人事評価のアンケート回答率が9割に向上
- 従業員の評価データの可視化により人事部の作業効率UP
ヤマト住建株式会社にて人財戦略マネージャー、人事部上席課長をされている黒木芳基様に、HRBrainの目的や導入しているからこそわかる、HRBrainをおすすめするポイントなどを伺いました。
ー「ヤマト住建株式会社」の事業内容を教えてください。
黒木様:
当社では注文住宅事業、分譲住宅事業、不動産流通事業、リフォーム事業、中古住宅買取再生事業を行っています。従業員数は600名程度。
企業理念に「万人に喜びを」を掲げ、顧客、地域社会、取引先そして社員「万人に喜んでもらえる企業になろう」という想いのもと事業を展開しています。
ー黒木様のお役回りを教えてください。
黒木様:
人事部の人財戦略マネージャー兼上席課長として、人財の採用・育成を担当しています。前職では、ほかの住宅販売の会社において、十数年間にわたり営業を担当していました。
2015年11月、当社に営業として入社。営業として4年間勤務した後、2019年5月に人財教育担当として人事部に異動しました。
HRBrainを導入し、この1年間は従業員に慣れてもらうためのトライアル期間としています。今後は採用管理ツールの導入を予定しています。
ータレントマネジメントシステムを導入するきっかけを教えてください。
黒木様:
東京で開催された人事向けの展示会で、タレントマネジメントシステムのブースを見たことです。そのときに「当社にも導入する必要がある」と考えたことが導入のきっかけです。
当社は「全国100店舗を展開する」という目標に向けて、会社の規模を拡大する必要がありました。タレントマネジメントシステムの導入を検討していた時点での従業員数は、約300名。しかし今後500名・1,000名と従業員が大きく増加した場合、今の「紙」を中心とする処理方法では、遠からず限界を迎えるであろうことは目に見えていました。
当時すでに、従業員管理を紙ベースで行うことによる問題が頻出していました。例えば、「誰が何を持っているのか」「どこに重要なデータがあるのか」「何が最新の資料なのか」などです。また属人化している作業・データをすべて「見える化」して、人事業務を効率化していきたいという考えもあり、企業の土台作りの1つとしてタレントマネジメントシステムの導入を決断しました。
ーHRBrainに決めた理由を教えてください。
黒木様:
HRBrainに決めた理由は3つ。「見た目のわかりやすさ」「サポート体制の充実」「課題への解決力」の3点です。
当社では従業員には一人一台パソコンを支給しているため、ブラウザから操作を行っています。(職種によってはiPad・携帯端末を併用)HRBrainの直感的な操作性の高さによる「わかりやすさ」については、従業員からも高い評価を得ています。
また従業員から疑問が寄せられたり、トラブルが起きたりした際にはHRBrainのヘルプデスクに迅速に対応をしていただいています。現在、約600名の従業員に対して人事は私を含めて3名です。しかし、こうした「サポート体制の充実」があるため、この人員でも運用が可能になっています。
最後の「課題に対する解決力」。これは当社の人事部からHRBrainのカスタマーサクセスに対しての評価です。
当社の事例で説明すると、広島に新規で出店する際には、まず「その地域に縁がある人財はいないか」と自社内で該当者を探すことからスタートします。従業員情報に「縁がある土地」などのオリジナル項目を追加するなど、こちらの要望に対して柔軟に対応。課題の解決まで導いてくれるホスピタリティがあります。
※画像はイメージです
ーHRBrain導入後の変化を教えてください。
黒木様:
先に述べたように現在はトライアル期間のため、本格的な稼働はこれからです。しかし、現時点においても、導入前に比べ従業員のデータの取得が格段に簡単になりました。
採用の就活中の学生から寄せられる「営業部の人数」「男女比」などの質問についても、HRBrainの管理画面(ダッシュボード)を見ながら、その場ですぐ答えられるようになりました。細かいことですが「持ち帰って確認します」では、工数がかかってしまうので。
また、採用に関するメリットもあります。エリアごとの人数の比較が容易にできるようになったため、人員不足にも気づけるようになりました。現在では求人広告を出す際の判断材料になっています。
従業員からの評価という点では、アンケート機能が好評です。当社ではHRBrainの設問文を使って、アンケートを実施しています。Excelのアンケートを送付していた導入前に比べ、圧倒的に回答率が上がりました。
特に反応が良かったのは「フィードバックアンケート」で、回答率は約9割。人事評価のフィードバックに関するアンケートで「上司からの評価のフィードバックに納得してますか?」「時間はどれぐらいでしたか?」といった質問項目を設定しました。このアンケートは、現場で行われている評価の実態調査に大変役立ちました。ほかにも「研修後アンケート」「オンボーディングアンケート(中途入社者の定着に関する質問)」「新卒入社後アンケート」などを実施しています。同じく高い回答率をキープしています。
※画像はイメージです
ーHRBrainで使用している機能はなんですか。
黒木様:
先程お話した「ダッシュボード」「アンケート」機能とともに、「社員名簿」「人事評価」「組織分析」を使用しています。
「社員名簿」は従業員が各自でデータを入力しているステータスのため、進捗確認のため定期的に閲覧をしています。
また、約1割程度の従業員が、ほかの従業員のデータを閲覧しています。中途入社者の社歴の浅い従業員が、ほかの従業員の自己紹介文などを閲覧している傾向が見て取れます。
「人事評価」については、ちょうど先日全従業員に向けて発信をしました。HRBrainの導入前は、Excelの評価シートを使用していました。しかし「上司から部下へのフィードバックが充分に行われていないこと」「従業員の評価項目に対しての理解が不足していること」など、いくつかの問題点がありました。これらの問題については、HRBrainの1on1・評価シートなどの「見える化」ができる特長によって、改善と同時に評価者・被評価者、そして人事部の工数の削減を見込んでいます。
最後の「組織分析」については、年代や男女比についてエリア・職種別の傾向を掴むために使用しています。こちらについては今後さらなる活用をしていく予定です。
ーHRBrainでこれからどんなことを変えていきたいですか?
黒木様:
いずれは当社に設置している目安箱・相談室関連の機能についてもHRBrainのアンケート機能を使って一本化できれば、と考えています。
また入社する社員に対して誓約書をはじめ、社用車の使用手続きなど紙の書類を何十枚と提出してもらっていますが、こちらも将来的にはデータ化していきたいです。
ーどのような企業にHRBrainを勧めたいですか。
黒木様:
細かいニーズに対応してもらいたい企業に勧めたいです。わかりやすく言えば「わがままを聞いてもらいたい会社」でしょうか。
HRBrainはカスタマーサクセスのレスポンスが速く、課題に対して併走しながら「一緒になって最善のやり方を模索してくれる」存在です。
「こんな機能はありますか?」と聞くと「ないです」で終わらず、「考えました!」と回答がいただけるのが、ありがたいです。
いい意味で完成形ではない成長中の機能を搭載している点から、こちらの意見を柔軟に反映していただける余地があります。
※掲載内容は、記事公開の2022年5月時点のものです。