仕事のモチベーションを上げる方法とは?元人事が実体験をもとに解説
- モチベーションとは?
- モチベーションの意味
- モチベーションは2種類ある
- モチベーションが上がる要因は年代によって違う
- 20代:興味のある仕事・評価
- 30代:責任のある仕事・やりがい
- 40代:目標達成・部下の成長
- 50代:一つのことをやり遂げる
- モチベーションを上げる方法
- 定期的に面談を行う
- 本人がやりたいと思う仕事を任せる
- 目標を持たせて挑戦させる
- 小さなことでも褒める
- モチベーションの改善には現状を知ることが重要
- 従業員満足度調査を行う
- モチベーションが上がらない原因を分析
- 改善・実行
- 【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・モチベーションをカンタン・シンプルに
モチベーションとは?
まずはモチベーションの意味や種類について解説します。
モチベーションの意味
モチベーションとは「動機付け」という意味です。動機とは行動を起こすためのきっかけや原因、目的のことを言い、動機が強いほど行動も強くなるとされています。
モチベーションは2種類ある
モチベーションには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2種類があります。
外発的動機付け
外発的動機付けとは、報酬や懲罰など強制的に外部からもたらされる、目標に対する動機付けです。具体的には「目標を達成したら給与が上がる」「何かをやらなければ罰則になる」のように報酬に対する欲や、罰に対する刺激などで高めるモチベーションです。しかし時間が経てば、その刺激に対して「慣れ」や「耐性」がついてしまうため、モチベーションの持続期間が短いことが特徴です。
内発的動機付け
内発的動機付けとは、物事に対する強い興味や探求心など「人の内面的な要因」によって生まれる動機付けです。たとえば仕事に対する興味や関心、そこから生まれるやりがい、達成感のことです。内発的動機付けは、強ければ強いほど目標に向けて行動を起こします。また高い集中力が発揮されるため、モチベーションが長期で持続します。
モチベーションが上がる要因は年代によって違う
実はモチベーションが上がる要因は年代によって異なる傾向にあります。それぞれの特徴を知り、アプローチを変えることでモチベーション維持やマネジメントがしやすくなります。
20代:興味のある仕事・評価
20代は今まで経験のない仕事にチャレンジしたり、好評価をもらったりすることでモチベーションが上がります。仕事を通じて評価されることに意欲があるため、企業は彼らが失敗を恐れず挑戦できる環境を作ることで、20代のモチベーション維持につながります。
30代:責任のある仕事・やりがい
30代は責任のある仕事につくことでモチベーションが上がります。同期でも役職に違いが現れていき、出世競争となる年代です。責任のある仕事を任せることで自分の存在価値を見い出します。また昇格などの外発的動機付けを加えると、さらにモチベーションが上がりやすくなるでしょう。
40代:目標達成・部下の成長
40代になると個人ではなくチームの成長にモチベーションを感じるようになります。チームとしての目標達成や部下の成長といった内発的動機付けが強くなり、達成感を味わうことがモチベーションを上げる要因となっています。
50代:一つのことをやり遂げる
50代は「定年前に何か一つのことをやり遂げたい」という願望が強くなります。
最後に「やりきった」と達成感が味わえる目標を持たせることでモチベーションを上げることができます。
(※参考) エン・ジャパン株式会社:「ミドルの転職」より
モチベーションを上げる方法
ここからはモチベーションを上げる方法を実務的な観点から具体的に解説します。モチベーションを上げる方法は以下の4つです。
定期的に面談を行う
本人がやりたいと思う仕事を任せる
目標を持たせて挑戦させる
小さなことでも褒める
それぞれを詳しく解説します。
定期的に面談を行う
従業員のモチベーションを保つ要因は日々変化しています。そのため数ヶ月ごとに定期面談を行い、今後の願望や現状の不満を直接聞くことで、モチベーションが低下している原因が把握できます。
本人がやりたいと思う仕事を任せる
部下に仕事を割り当てる際は、「本人からやりたい仕事を言わせる」ことで、仕事へのモチベーションが変わります。なぜなら上司の命令で「やらされている仕事」ではなく、「自分からやりたいと言った仕事」を任せているからです。面談の際には、「どのような仕事がやりたいか」を必ず聞きましょう。部下のやりたい仕事を把握することで、可能な限り本人が望んだ仕事を任すことができます。
目標を持たせて挑戦させる
目標を持たせて挑戦させることは、モチベーション維持・向上に必要なことです。とくに20代、30代は意欲が高く、そこで経験した仕事は将来に大きく影響します。チームリーダーは部下に目標を持たせ、失敗の責任を背負う姿勢を見せましょう。部下が不安なく挑戦できる環境を作ることがチームのモチベーションを上げることにつながります。
小さなことでも褒める
人事評価だけが従業員の成果を評価する行為ではありません。人間は本能的に「承認欲求」を持っています。この承認欲求が満たされると「もっと自分を成長させたい」「もっと褒められたい」という意欲が湧き、モチベーションアップにつながります。たとえば、チャットでリアクションをしたり、SNSで「いいね!」したりするだけでも効果はあります。「小さなことでも褒める」ことを忘れなければ、部下からの信頼とモチベーションを高めることができるでしょう。
モチベーションの改善には現状を知ることが重要
モチベーションを改善するには現状を知ることが重要です。ここからは従業員のモチベーションを知る方法と改善させる方法を解説します。
従業員満足度調査を行う
従業員満足調査は、従業員が仕事内容、人間関係、職場環境などについてどの程度満足しているかを測る調査のことです。
従業員の本音を集計することで従業員の仕事に対するモチベーションがわかります。また調査で得た情報は人事戦略の参考データにもなるため、従業員満足度調査は多くの企業で実施されています。
さらに従業員満足調査について詳しく知りたい方は「従業員満足度調査(ES調査)のメリットとは?実施時の注意点と便利なツールを紹介」をご確認ください。
モチベーションが上がらない原因を分析
従業員満足度調査で集計した結果を元にモチベーションが上がらない原因を分析しましょう。問題の原因を個人・組織・制度などに分類し、自社の問題点を把握することで改善策が見つかります。
改善・実行
課題を分析した結果を元に改善策を立てて実行に移します。実行した後は定期的に効果を確認し、改善していきましょう。モチベーションを上げる仕組みを作り、浸透していけば会社全体の生産性向上へとつながるはずです。
【まとめ】人材管理・タレントマネジメント・モチベーションをカンタン・シンプルに
モチベーションは仕事の生産性に直結する重要なものです。
今回ご紹介したものを参考に従業員のモチベーションアップを図りましょう。
ただしモチベーションが上がる要因は人それぞれです。最終的には人事やマネージャーが中心となり、自社に適したやり方を検討してみてください。
HRBrainは人と企業を確かな成長につなげる人事評価クラウドです。
HRBrainは、従業員の目標設定から評価までのオペレーションの全てをクラウド上のソフトウエアで効率化するサービスです。MBOやOKR、1on1などの最新のマネジメント手法をカンタン・シンプルに運用することができます。
「そろそろ人事制度を整備したいが大変だし、誰に相談したらいいか分からない・・」
「もっと目標意識を高めて、メンバーに自発的に成長をして欲しい・・」
「管理作業に時間・工数が掛かりすぎる。無駄な業務に時間を割きたくない・・」
このような悩みをHRBrainで解決できます!
無料トライアル実施中!ぜひお試しください!